報道発表
国連人権理事会理事国選挙の投票結果
1 本18日(現地時間17日),ニューヨークの国連総会において,国連人権理事会理事国選挙が行われ,我が国は第1回目の投票において理事国として選出されました。今回の選出により,我が国は2020年1月1日から3年間にわたり,人権理事会の理事国を務めることとなります(5期目)。
2 我が国は,人権の擁護及び促進に向け,従来,人権理事会等の国際フォーラム,二国間対話,経済協力等を通じて国際的な人権規範の発展・促進をはじめ世界の人権状況の改善に貢献してきており,人権理事会においても,引き続き建設的な役割を果たしていく考えです。
[参考1]選挙結果の概要
(1)投票は10月17日にニューヨークで行われた。当選には国連総会で全加盟国の絶対過半数(97票以上)の得票を得て,かつ,上位(議席数内)の得票を得る必要がある。
(2)今回の人権理事会理事国選挙当選国は以下のとおり。
- ア アジア太平洋グループ(改選議席4)(有効投票数:193)
インドネシア(174票),日本(165票),韓国(165票),マーシャル(123票) - イ アフリカグループ(改選議席4)(有効投票数:193)
ナミビア(175票),スーダン(175票),モーリタニア(172票),リビア(168票) - ウ 西欧その他グループ(改選議席2)(有効投票数:193)
ドイツ(174票),オランダ(172票) - エ 東欧グループ(改選議席2)(有効投票数:192)
アルメニア(144票),ポーランド(124票) - オ ラテン・アメリカグループ(改選議席2)(有効投票数:193)
ブラジル(153票),ベネズエラ(105票)
[参考2]人権理事会の概要
(1)2006年3月,国連改革の一環として,国連総会の下部機関としてジュネーブに設立された。国連における人権の主流化の流れの中で,国連として人権問題への対処能力強化のため,従来の人権委員会に替えて設置されたもの。主な任務は,人権と基本的自由の保護・促進及びそのための加盟国への勧告,大規模かつ組織的な侵害を含む人権侵害状況への対処及び勧告等。
(2)理事国数は47。任期は3年。地域的配分は,アジア13,アフリカ13,ラテン・アメリカ8,東欧6,西欧その他7。総会で全加盟国の絶対過半数で直接かつ個別に選出。連続2期後の再選は不可。
(3)理事会は一年を通じて定期的に会合(少なくとも3月,6月及び9月の年3回,合計10週間以上の会合)を持つ。
(4)我が国はこれまで,2006年6月から2011年6月,2013年1月から2015年12月の3期8年にわたり理事国を務めた。現在は,2016年10月の選挙で当選し,2017年1月から2019年12月まで理事国を務めている。