報道発表

キンタナ国連北朝鮮人権状況特別報告者による佐藤外務副大臣表敬

平成29年12月15日
キンタナ国連北朝鮮人権状況特別報告者による佐藤外務副大臣表敬1
キンタナ国連北朝鮮人権状況特別報告者による佐藤外務副大臣表敬2

 本15日午後2時30分から約30分間,佐藤正久外務副大臣は,トマス・オヘア・キンタナ国連北朝鮮人権状況特別報告者(Mr. Tomás Ojea Quintana, UN Special Rapporteur on the Situation of Human Rights in the DPRK)の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭,佐藤副大臣から,キンタナ特別報告者の訪日を歓迎し,国連総会第3委員会において北朝鮮人権状況決議がコンセンサスで採択され,国連安保理でも,北朝鮮の状況が議論されるなど,北朝鮮の人権状況改善に向けた国際社会の声が一致して高まる中,拉致問題を含む悲惨な北朝鮮の人権状況に何ら改善が見られず,北朝鮮が人々の福祉に代えて,核兵器及び弾道ミサイルを追求している状況は看過できない旨述べました。また,佐藤副大臣から,キンタナ特別報告者が訪日し,拉致被害者の御家族を含めた関係者との意見交換を精力的に行っていることを評価し,我が国として,同特別報告者の活動に,引き続き協力する旨述べました。

2 キンタナ特別報告者から,今回の訪日に係る日本政府の協力に謝意を表明するとともに,日本が拉致問題を提起しているように,北朝鮮の人権状況に懸念を有する国々がある中で,自身(キンタナ特別報告者)が関係国と意見交換を行うことは重要である旨述べました。また,キンタナ特別報告者から,この機会を生かして,日本政府の考えや拉致被害者の御家族等の話に直接耳をかたむけたい,拉致問題を含む人権問題の解決に向け取り組んでいく旨述べました。

[参考]
 北朝鮮人権状況特別報告者とは,国連人権理事会の決議に基づいて任命され,北朝鮮の人権状況につき調査を行い,人権理事会及び国連総会に報告する任務を有する独立資格の個人。2010年8月から2016年7月まで同報告者を務めてきたマルズキ・ダルスマン氏(インドネシア出身)の後任として,平成28年8月にトマス・オヘア・キンタナ氏(アルゼンチン出身)が任命された。今次訪日は,昨年8月に同報告者が就任してから,昨年11月に続き2回目。


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