アメリカ合衆国
日米首脳電話会談
平成30年5月28日
5月28日,午後9時30分頃から約30分間,安倍晋三内閣総理大臣は,ドナルド・トランプ米国大統領(The Honorable Donald Trump, President of the United States of America)と電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 両首脳は,5月26日の第4回南北首脳会談や米朝実務者間のやり取りなどの最近の動向を踏まえ,対北朝鮮政策について方針を綿密にすり合わせました。
2 会談では,トランプ大統領から,米朝首脳会談の開催に向けたこれまでの経緯についての説明がありました。両首脳は,今後日米でしっかりと連携し,米朝首脳会談を,核・ミサイル,拉致といった諸懸案が実質的に前進する機会にすることが重要であるとの認識で一致しました。
3 両首脳は,北朝鮮による生物及び化学兵器を含む全ての大量破壊兵器並びにあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な,検証可能な,かつ,不可逆的な方法での廃棄に向け,北朝鮮に対し具体的な行動をとることを求めていくことを改めて確認しました。
4 また,本日行われた安倍総理と拉致被害者御家族との面会におけるやり取りを踏まえ,安倍総理から,御家族の切実な思いをトランプ大統領と共有し,引き続き拉致問題の早期解決に向けて,日米で協力して北朝鮮に対して働きかけていくことで一致しました。
5 さらに,今後とも日米,日米韓三か国が緊密に連携していくことを確認しました。
6 最後に,両首脳は,米朝首脳会談の前に,日米首脳会談を行うことで一致し,今後具体的に調整していくこととなりました。