アメリカ合衆国

平成30年3月9日

3月9日,安倍晋三内閣総理大臣は,午前8時50分過ぎから約30分間,ドナルド・トランプ米国大統領(The Honorable Donald Trump, President of the United States of America)と電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

  1. トランプ大統領から,訪米中の韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長他から先般の南北会談の結果について,金正恩委員長が非核化にコミットしたこと,米国との間での平和を希求していること,金正恩委員長自身がトランプ大統領自身との対話を望んでいること等の報告があった旨説明がありました。
    また,大統領から,こうした北朝鮮側の動きは,これまでの厳しい制裁や米国の軍事力を含む最大限の圧力の結果出てきた成果であるとの説明がありました。その上で,大統領から,今後,状況を注視しつつ,自分としても金正恩委員長と会う用意があるとの説明がありました。
  2. これに対し,安倍総理から,大統領からこうした形で連絡を頂いたことについて感謝するとともに,北朝鮮が非核化を前提に話合いを始めるというこの北朝鮮の変化を評価する,こうした北朝鮮の動きはまさに大統領と総理自身とが,緊密に連携し実施してきた最大限の圧力の成果であること,同時に,北朝鮮が完全,検証可能な,かつ不可逆的な非核化に向けた具体的な行動を示すことが必要であることを指摘しました。
  3. これを受け,大統領から,制裁と軍事的圧力を今後とも継続していくことは当然であるとの説明がありました。
  4. さらに,総理から,日米は100%共にあること,そして,予算成立後4月初旬にも訪米し,トランプ大統領と会談することとしたく今後具体的調整を開始したい旨述べ,大統領から是非そうしようとの快諾がありました。
  5. また,拉致問題の解決に向けて,日米で協力していくことで一致しました。

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