アメリカ合衆国
日米首脳電話会談
平成30年5月10日
5月10日,午前10時頃から約20分間,安倍晋三内閣総理大臣は,ドナルド・トランプ米国大統領(The Honorable Donald Trump, President of the United States of America)と電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 両首脳は,昨日のポンペオ米国務長官の訪朝及び北朝鮮に拘束されていた3人の米国人が解放されたことを踏まえ,来る米朝首脳会談に向けた対北朝鮮政策について綿密なすり合わせを行いました。
- 安倍総理から,今般の拘束米国人3名の解放は大きな成果であるとして祝意を述べるとともに,北朝鮮の前向きな姿勢を歓迎する旨を伝達しました。トランプ大統領からは,北朝鮮問題において日本の果たす役割の重要性を十分認識しており,引き続き日米で緊密に連携していきたい旨の発言がありました。
- 安倍総理からトランプ大統領に対し,9日に開催された日中韓サミット,文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領との日韓首脳会談及び李克強中国国務院総理との日中首脳会談において,南北首脳会談,中朝首脳会談及びそれらの会談を踏まえた米朝首脳会談に向けた対応について意見交換を行った旨を説明しました。
- 両首脳は,来る米朝首脳会談等を通じ,北朝鮮による生物及び化学兵器を含む全ての大量破壊兵器並びにあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な,検証可能な,かつ,不可逆的な方法での廃棄に向け,北朝鮮に対し具体的な行動をとることを求めていくことを改めて確認しました。
- また,引き続き拉致問題の解決に向けて,北朝鮮に対して日米で協力して働きかけていくことで一致しました。
- さらに,来る米朝首脳会談に向け,今後とも日米韓三か国が緊密に連携していくことを確認しました。