カナダ
日加首脳会談
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)
11月18日午後0時10分頃(現地時間)から約35分間,APEC首脳会議出席のためにパプア・ニューギニアを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,ジャスティン・トルドー・カナダ首相(The Right Honourable Justin Trudeau, Prime Minister of Canada)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 両首脳は,本日の会談に先立つASEAN関連首脳会議やAPEC首脳会議での議論の内容も踏まえ,自由,民主主義,法の支配等の基本的価値を共有するG7メンバーとして,米国,豪州,インド,ASEAN諸国とも連携しつつ,「自由で開かれたインド太平洋(PDF)」というビジョンの実現に向けた具体的な協力を進めていくことで一致しました。
2 また,安倍総理から,先般の訪中結果につき説明し,両首脳は,国際社会において中国が責任ある建設的な役割を果たしていくことが重要との点で一致しました。
3 北朝鮮問題について,両首脳は,全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な,検証可能な,かつ不可逆的な廃棄の実現に向けた連携を確認し,また,安保理決議の完全な履行の重要性につき一致しました。安倍総理から,「瀬取り」警戒監視のためのカナダによる航空機及び艦船の派遣に謝意を表し,カナダの地域へのコミットメントを歓迎しました。
4 安倍総理から,拉致問題の早期解決に向け引き続き理解と協力を求めたのに対し,トルドー首相から本件に関する支持がありました。
5 両首脳は,二国間関係についても意見交換を行い,日加外交関係開設90周年を契機に安保・防衛協力を含む日加間の戦略的関係を一層深めていくことで一致しました。
6 また,両首脳は,本年末のTPP11の発効を歓迎するとともに,今後とも経済・貿易問題について連携していくことで一致しました。