イスラエル国
河野外務大臣のネタニヤフ・イスラエル首相兼外務大臣への表敬
12月25日,17時35分(イスラエル時間,日本時間26日0時35分)から約55分間,イスラエルを訪問中の河野太郎外務大臣は,ビンヤミン・ネタニヤフ首相兼外務大臣(H.E. Mr. Benjamin Netanyahu, Prime Minister and Minister of Foreign Affairs)を表敬したところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,河野大臣から,今年が日・イスラエル外交関係開設65周年であることに触れつつ,ハイレベルの訪問による二国間関係を歓迎し,本年10月に発効した投資協定が,近年目覚ましく発展している両国経済関係を更に後押しすることに期待感を示しました。また,ヘブライ大学を視察したことに触れ,イスラエルの先端技術力を評価し,今後の二国間協力を更に推進していくことを確認しました。これに対し,ネタニヤフ首相からは,日本とイスラエルは経済面で補完的な関係にある,二国間関係を更に発展させていきたいとの発言がありました。また,両者は,ワーキングホリデー協定交渉の早期妥結に向けて作業を加速させるとの共通認識を得ました。
2 両者は,中東和平をめぐる情勢について,意見交換を行いました。河野大臣から,和平プロセスの進展に向け,イスラエル側の建設的な関与を促しました。また,情勢が複雑な時だからこそ,和平当事者の関与の下に進められる「平和と繁栄の回廊」構想のような息の長い取組の重要性を強調しつつ,イスラエルからの引き続きの協力を求めました。これに対し,ネタニヤフ首相からは,米国が果たし得る役割に言及すると同時に,当事者間の交渉を通じて問題を解決していく必要がある旨を述べました。
3 また,北朝鮮情勢について,河野大臣から,北朝鮮に対し,安保理決議の完全履行を含むあらゆる手段により圧力を高めることの重要性を強調するとともに,核・ミサイル,拉致問題の早期解決の必要性を述べました。