モンゴル国

平成30年9月11日
日・モンゴル首脳会談
(写真提供:内閣広報室)
日・モンゴル首脳会談
(写真提供:内閣広報室)

 第4回東方経済フォーラム出席のためにロシア・ウラジオストクを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,11日午後5時半(現時時間)から約50分間,ハルトマー・バトトルガ・モンゴル国大統領(H.E. Mr. Khaltmaa BATTULGA, President of Mongolia)との間で,日・モンゴル首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭

 バトトルガ大統領から,最近の日本の自然災害に対するお見舞いが述べられたのに対し,安倍総理から,大統領の暖かいお見舞いに対しお礼を述べました。

2 二国間関係

(1)二国間関係全般

 安倍総理から,昨年の東方経済フォーラム以来の再会を喜ぶとともに,日本とモンゴルは「戦略的パートナーシップ」に基づいて幅広い分野で協力が進展しており,引き続きバトトルガ大統領と手を携えて,協力を一層深めていきたい旨述べました。

(2)経済関係

 安倍総理から,EPAの着実な実施等を通じた経済関係の強化の重要性を指摘しました。バトトルガ大統領からは,モンゴルにおける鉱物資源開発の現状及びロシア・中国との港湾・鉄道等のインフラ協力をめぐる状況等につき説明がありました。両首脳は,これらの分野も含め,引き続き意見交換を継続していくことで一致しました。

(3)防衛協力

 安倍総理から,国防関係の日本留学経験者も累計で70名を超えるなど,防衛協力は着実に深化していることを強調しつつ,モンゴル軍への能力構築支援や多国間共同訓練「カーン・クエスト」への参加など,PKO分野での協力も深化している旨発言しました。

(4)観光・国民交流

 観光分野について,安倍総理から,日本のODA(円借款)を活用して建設される新ウランバートル国際空港の早期供用開始に向けた大統領のリーダーシップに期待を表明しました。また,バトトルガ大統領からは,最近現場を視察したとしつつ,早期の供用開始に向け努力を続ける旨発言がありました。また,モンゴルの観光開発の状況についても説明がありました。  また両首脳は,東京オリンピック・パラリンピックの機会を国民交流の一層の拡大の機会とすることで一致しました。

(5)気候変動

 安倍総理から,二国間クレジット制度(JCM)に基づく協力が進展している旨述べ,両首脳は,引き続き,様々な形で,環境分野での協力をより一層深めていくことで一致しました。

3 北朝鮮

 安倍総理から,米朝プロセスを後押ししていく必要性に言及しつつ,安保理決議が要求する全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な,検証可能な,かつ,不可逆的な廃棄(CVID)の実現が重要である旨発言しました。両首脳は,安保理決議の完全な履行が重要である点で一致しました。
 また,両首脳は,拉致問題の早期解決に向け引き続き緊密に連携していくことで一致しました。


モンゴル国へ戻る