報道発表
河野外務大臣と天野国際原子力機関事務局長との会談
本3日午後0時頃から約15分間,河野太郎外務大臣は,外務省において,天野之弥国際原子力機関(IAEA)事務局長と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 河野大臣から,天野事務局長の再選への祝意を表明し,同事務局長のこれまでの取組を高く評価し,今後も引き続き連携していきたい旨述べました。
2 河野大臣から,北朝鮮の核問題に対するIAEAの取組を評価する旨述べた上で,日本は北朝鮮の動向を注視しており,天野事務局長の下での,北朝鮮での検証活動再開に向けた準備の強化等のIAEAの取組を引き続き支持していく旨述べました。
3 河野大臣から,日本は,この度,IAEA原子力応用研究所の改修プロジェクトに100万ユーロの拠出を行うことを決定した旨伝達しました。 これに対し,天野事務局長からは,日本の支援に対し謝意の表明があるとともに,福島第一原発事故の対応に関し,IAEAとして引き続き支援していくと述べました。
4 また,北朝鮮の核問題やイランの核合意,2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた協力などについての意見交換が行われ,日・IAEA間の今後の一層の連携・協力が確認されました。
(参考1)国際原子力機関(International Atomic Energy Agency(IAEA))
(1)1957年にIAEA憲章に基づき,原子力の平和的利用の促進と原子力の軍事的利用への転用防止等を目的として設立された国際機関(現在169か国が加盟)。
(2)天野事務局長は,2009年12月に事務局長に就任し,現在2期目。本年9月の総会で再任が承認された。
(参考2)IAEAサイバースドルフ原子力応用研究所改修事業
(1)2014年に天野事務局長のイニシアティブで開始された,ウィーン郊外にあるIAEA原子力応用研究所の改修プロジェクト。
(2)同研究所は,原子力応用における研究開発や人材育成の拠点となっている。