報道発表
パレスチナ難民に対する国連パレスチナ難民救済事業機関を通じた無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換
1 9月27日(現地時間同日),エルサレムにおいて,我が方大久保武パレスチナ関係担当大使兼対パレスチナ日本政府代表事務所長と先方ピエール・クレヘンビュール国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)事務局長(Mr. Pierre Krähenbühl, Commissioner-General, United Nations Relief and Works Agency for Palestine Refugees in the Near East)との間で,パレスチナ難民に対するUNRWAを通じた食糧援助として供与額4億1,000万円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
2 近年の食料価格高騰やイスラエル政府による人及び物資の移動制限により,パレスチナ内におけるパレスチナ難民に対する食料供給が大きく影響を受けています。また,シリア等,中東地域の治安状況悪化のため,これらの地域に居住するパレスチナ難民に対する人道支援のニーズが高まっています。
3 今回の協力は,UNRWAを通じ,食料を供与することにより,パレスチナ難民の人道状況の改善に寄与すること等を目的として,食糧援助を実施するものです。
4 今回の協力は,本年9月12日に河野太郎外務大臣が,訪問中のエジプトにおいて行った日・パレスチナ外相会談においてリヤード・マーリキー・パレスチナ外務・移民庁長官へ伝えた約2,000万ドルのパレスチナ支援(PDF)の一部です。
(参考)パレスチナ基礎データ
パレスチナは,面積約6,020平方キロメートル(西岸地区は三重県と同程度,ガザ地区は東京23区の約6割),人口は約495万人(2017年,パレスチナ中央統計局),人口1人当たりの国民総生産(GDP)は2,781米ドル(2016年,国際通貨基金推定)。