報道発表
グラツィアーノ国連食糧農業機関事務局長の訪日
1 5月9日から12日まで,ジョゼ・グラツィアーノ・ダ・シルバ国連食糧農業機関(FAO)事務局長(Mr. José Graziano da Silva, FAO Director-General)が訪日します。
2 グラツィアーノ事務局長は,滞在中,政府関係者等との会談を行う他,以下の行事に出席する予定です。
10日 | グラツィアーノ事務局長による公開講演・ジョブセミナー(上智大学及びFAO共催, 11:00~12:30,於:上智大学) | |
ふくしまスイーツ賞味会(外務省主催,13:30~14:10,於:帝国ホテル) | ||
FAO親善大使発表イベント(FAO主催,14:10~14:50,於:帝国ホテル) | ||
11日 | 世界農業遺産(GIAHS)認定地域視察 |
3 我が国は,食料・農林水産分野における国連専門機関の筆頭であるFAOの活動を重視し,分担金拠出第2位の加盟国として,FAOとの関係強化に取り組んでいます。本年1月に初めて開催した日・FAO年次戦略協議に続き,今般のグラツィアーノ事務局長の訪日を通じ,日・FAO関係の更なる進展が期待されます。
(参考1)FAO概要
1945年に設立された食料・農林水産分野の国連専門機関(事務局本部はローマ)。加盟は194加盟国(我が国は1951年に加盟),2準加盟国及び欧州連合(EU)。世界経済の発展及び人類の飢餓からの解放を目的とし,農林水産分野の国際的ルールの策定,世界の食料・農林水産物に関する情報収集・伝達・分析・統計資料の作成,国際的な協議の場の提供,開発途上国に対する技術助言・技術協力等を実施。
(参考2)ジョゼ・グラツィアーノ・ダ・シルバFAO事務局長
ブラジル食料安全保障・飢餓撲滅特命大臣等を務め,2012年1月現職就任,2015年6月再選(任期は2019年7月末まで)。2013年6月,TICAD Vの機会に初来日し,安倍晋三内閣総理大臣への合同表敬及び岸田文雄外務大臣への表敬を実施。
(参考3)グラツィアーノ事務局長による公開講演・ジョブセミナー
開発協力や食料安全保障・栄養問題,国連機関での勤務に関心のある学生等を対象とし,事務局長からFAOによる世界の食料安全保障や持続可能な開発への貢献及び我が国との関係強化について講演を行うとともに,FAO駐日連絡事務所長から学生へのキャリア・アドバイス等を行う。
(参考4)ふくしまスイーツ賞味会
東日本大震災からの復興支援として,福島市から提供された福島市産の果物(りんご,和梨)を使い,著名なシェフが料理したスイーツ2種類を参加者が賞味する。
(参考5)FAO親善大使発表イベント
国内でのFAOの認知度を高めるため,事務局長から我が国におけるFAO親善大使として2名の日本人(有名フランス料理シェフ及びジャーナリスト)が発表・任命される。
(参考6)世界農業遺産(GIAHS)
社会や環境に適応しながら何世代にもわたり形づくられてきた伝統的な農林水産業と,それに関わって育まれた文化,ランドスケープ,生物多様性などが一体となった世界的に重要な農林水産業システムをFAOが認定する仕組。世界で16か国37地域,日本で8地域が認定されている。