岸田外務大臣

平成25年6月3日
グラツィアーノ国連食糧農業機関(FAO)事務局長の岸田外務大臣表敬
 本3日午前9時20分から約15分間、岸田文雄外務大臣は、横浜において、来日中のジョゼ・グラツィアーノ・ダ・シルバ国連食糧農業機関(FAO)事務局長の表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。
  1.  冒頭、岸田大臣から、グラツィアーノ事務局長の訪日を歓迎するとともに、農業分野における世界第2位のODAドナーである我が国としては、世界の食料安全保障の中核的な機関であるFAOを重視し、連携・協力していきたい旨述べました。また、第五回アフリカ開発会議(TICADV)は食料安全保障を重要なテーマのひとつに掲げており、同会議へのグラツィアーノ事務局長の貢献に謝意を表しました。
     
  2.  これに対し、グラツィアーノ事務局長から、TICADVへの参加は光栄であり、アフリカへの日本の長年の支援を高く評価する、またアフガニスタンやソマリアへの支援を含む日本のFAOへの支持に対する謝意が表明されました。また、邦人職員の採用・登用に向けて取り組んでいることの説明がありました。
     
  3.  岸田大臣より、邦人職員の採用・登用に関するグラツィアーノ事務局長の取り組みを評価するとともに引き続き努力いただきたい、FAO改革に引き続き取り組んでほしい旨述べました。さらに、世界の食料安全保障の向上と農業の持続的発展のためには、農業投資を投資受入国や現地の人々も裨益する形で促進する必要があり、我が国が提唱してきている「責任ある農業投資」というコンセプトの推進が重要である、その観点から、FAO等が主催したアフリカの農業投資に関するTICADV公式サイドイベントの成果を歓迎するとともに、世界食料安全保障委員会(CFS)で行われている「責任ある農業投資原則」策定に向けた協議にも引き続き積極的に貢献していきたい旨述べました。
     
  4.  これに対し、グラツィアーノ事務局長から、責任ある農業投資の推進に向けた日本の貢献を高く評価し、本件はFAOにとって重要な取り組みの一つである旨が表明されました。また、主要な拠出国である日本の協力を得ながらFAO改革を強化していきたい旨述べました。

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