報道発表

1　1月24日（現地時間同日），我が国政府は国連食糧農業機関（FAO）と，ローマのFAO本部において，第1回となる日・FAO戦略協議を開催しました。我が国を代表して高橋美佐子外務省経済局経済安全保障課長及び三嶋英一農林水産省大臣官房国際部国際経済課国際農業機関調整官，FAOを代表してダニエル・グスタフソン事務局次長（Mr Daniel Gustafson, Deputy Director-General）（プログラム担当）が出席しました。

2　我が国とFAOは，これまでの両者の連携関係を振り返り，食料安全保障，栄養及び農林水産業に関する主要な課題と機会に対応し，持続可能な開発のための2030アジェンダと持続可能な開発目標（SDGs）の達成に貢献するため，両者の戦略的パートナーシップを更に前進させることの重要性を再確認しました。また，両者は，栄養，責任ある農業投資，民間セクターとの連携，水産業，林業，気候変動といった特定の課題におけるFAOの活動ににおける最適な連携のあり方や，アフリカ開発会議（TICAD）プロセスへのFAOの貢献について意見交換するとともに，日本国内におけるFAOの役割，活動及び成果の認知度を高めるための方策について議論しました。

3　さらに，我が国は，FAOにおける日本人職員数の増加と望ましい水準の達成に向けて，FAOと共同で具体的な行動をとることを確認しました。

4　加えて，我が国とFAOは，ジョゼ・グラツィアーノ・ダ・シルバFAO事務局長の訪日の可能性も含め，日・FAOのパートナーシップを更に前進させるための様々な方法について議論しました。

5　この協議の成功を踏まえ，我が国とFAOは，両者の戦略的対話の継続と連携・パートナーシップの更なる強化のため，この日・FAO戦略協議を今後毎年開催することを決定しました。