報道発表
グリア経済協力開発機構事務総長による岸田外務大臣表敬


本14日,午後3時25分から約25分間,アンヘル・グリア経済協力開発機構(OECD)事務総長(Mr. Angel Gurria, Secretary General, OECD)は岸田文雄外務大臣を表敬したところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,岸田大臣から,世界で反グローバル化や保護主義的な風潮が拡大する中,OECDと連携しつつ,自由で開かれた貿易・投資を推進していくとの決意を述べました。これに対し,グリア事務総長から,自由な貿易・投資は批判にさらされているが,OECDとしても信念をもってこれらを守っていく旨の発言がありました。
2 続いて,グリア事務総長から,昨日公表された対日経済審査報告書について,特に,アベノミクスの成果として,2012年以降,日本の一人当たり実質経済成長率はOECD諸国平均並に上昇した点に言及しつつ,概略の紹介がありました。
3 岸田大臣からは,OECD開発センター等によるアジア国際経済フォーラムの立ち上げを歓迎するとともに,質の高いインフラ整備と資金供給の重要性を指摘し,これらの国際スタンダードづくりにOECDと協力したい旨述べました。
(参考)アジア国際経済フォーラム
(1)地域が直面する課題について,OECD加盟国と非OECD加盟国が解決のための意見交換を行う機会を提供することを目的に,OECD開発センターが主体となって開催する閣僚級のフォーラム。アジアでは初めての開催となる。(アフリカ,ラテン・アメリカ・カリブ地域の国際経済フォーラムは既に存在し,年1回パリにて開催。)
(2)グリア事務総長の訪日の機会を捉え,本14日に開催された第1回フォーラムには,同事務総長の他,アジア諸国閣僚級,関係機関幹部,その他一般参加者等合わせて250名前後が参加した。日本側からは,薗浦外務副大臣が開会式に,二階自民党幹事長,越川JICA副理事長が閉会式に登壇した他,各セッションには伊藤環境副大臣,福井衆議院議員,和泉内閣総理大臣補佐官がパネリストとして出席した。