経済協力開発機構(OECD)

平成29年4月13日
表敬を受ける安倍総理大臣 表敬を受ける安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
表敬を受ける安倍総理大臣 表敬を受ける安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)

 本13日,午後2時から約30分間,アンヘル・グリア経済協力開発機構(OECD)事務総長(Mr. Angel Gurria, Secretary General, OECD)は安倍晋三内閣総理大臣を表敬したところ,概要は以下のとおりです。

1 安倍総理大臣は,本日公表されるOECD対日経済審査報告書に関連し,アベノミクスの下での日本経済の改善状況について説明しつつ,同報告書の提言も参考にしつつ,引き続き改革を断行していく旨述べました。また,安倍総理大臣から多角的貿易体制を維持・強化することの重要性に触れつつ,OECDの貢献に期待する旨述べました。さらに,安倍総理大臣は,OECD開発センター復帰の成果としてアジア国際経済フォーラムが立ち上げられたことを歓迎するとともに,フォーラムの議題である「質の高いインフラ投資」について,国際スタンダードを確保すべくOECDと協力したい旨表明しました。

2 グリア事務総長は,対日経済審査報告書に示されているとおり,2012年以降,日本の一人当たり実質経済成長率はOECD諸国平均並に上昇し,日本国民の生活は明らかに改善しているとして,アベノミクスの成功に対する祝意を表明しました。他方,特にサービス業の生産性が低いことや,高齢化と包摂的成長の両立,消費税の引き上げによる税収の確保など,日本経済には課題もあることから,OECDの政策提言を活用いただきたいと述べました。最後に,グリア事務総長より,経済分野での外交における,安倍総理大臣のリーダーシップへの期待が表明されました。

(参考)アジア国際経済フォーラム
(1)地域が直面する課題について,OECD加盟国と非OECD加盟国が解決のための意見交換を行う機会を提供することを目的に,OECD開発センターが主体となって開催する閣僚級のフォーラム。アジアでは初めての開催となる。(アフリカ,ラ米・カリブ地域の国際経済フォーラムは既に存在し,年1回パリにて開催。)

(2)グリア事務総長の訪日の機会を捉え4月14日(金曜日)に開催される第1回フォーラムは,同事務総長の他,アジア諸国閣僚級,関係機関幹部職員,その他一般参加者等合わせて200名前後の参加が見込まれている。日本側からは,薗浦外務副大臣が開会式に,二階自民党幹事長,越川JICA副理事長が閉会式に登壇を予定している他,各セッションには伊藤環境副大臣,福井照衆議院議員,和泉総理補佐官がパネリストとして出席を予定している。


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