経済協力開発機構(OECD)
グリア経済協力開発機構事務総長による安倍総理大臣表敬
本12日,午後3時から約15分間,アンヘル・グリア経済協力開発機構(OECD)事務総長(Mr. Angel Gurria, Secretary General, OECD)は安倍晋三内閣総理大臣を表敬したところ,概要は以下のとおりです。
1 安倍総理大臣は,冒頭,グリア事務総長の訪日を歓迎し,日本のOECD開発センターへの復帰の意図を表明しました。また,アジア初となるOECDグローバル議員ネットワーク会合の東京開催を歓迎し,日本がOECDとアジアの架け橋として役割を果たしていく旨述べました。さらに,安倍総理大臣は,「世界津波の日」に関する「高校生サミット」についても,OECDとの連携を期待する旨述べました。
2 これに対して,グリア事務総長からは,日本のOECD開発センター復帰を歓迎するとともに,OECDの活動を通じて日本に貢献したい旨述べました。また,OECDグローバル議員ネットワーク会合の東京開催はアジア初の開催という貴重な機会となった旨述べました。さらに,グリア事務総長からは,OECDがG7やG20にも積極的に貢献していく用意があるとの意向が示され,両者は,伊勢志摩サミットの成功に向け連携していくことで一致しました。
(参考)OECD開発センター
(1)1962年に設立。発展途上国の開発問題に関する調査・研究を行うOECD内のシンクタンク。OECD諸国に加え,非OECD諸国も参加。現在,50カ国(OECD加盟国26か国,非加盟国24か国)が参加。
(2)開発センターは,先進国と新興国・途上国を包摂し,ともに様々な地域における開発協力について政策対話を行う重要な場となっている。
(3)我が国は設立当時から参加していたが,開発センターのガバナンス等を問題視し,2000年に脱退。その後,同センターの改革の進展を受け,英,ブラジルほか脱退国が復帰。新規参加国も相次ぎ,影響力が増大した経緯がある。