報道発表
北朝鮮による弾道ミサイル発射への対応
1 2月7日午前,北朝鮮は,先月初めの核実験に引き続き,「人工衛星」と称する弾道ミサイルを発射しました。今回の発射は,累次の国連安保理決議や日朝平壌宣言に違反し,2005年の六者会合共同声明の趣旨にも反するものです。
2 我が国としては,こうした一連の北朝鮮による挑発行動を断じて容認することはできず,同日午前に北京の北朝鮮「大使館」を通じて,直ちに北朝鮮に対して厳重に抗議しました。
3 また,同日午後には岸田外務大臣が,韓国,フランス,ロシア,英国,イタリア,マレーシア及び米国の7か国の外相との間でそれぞれ電話会談を実施しました。これら7か国とは,北朝鮮による一連の挑発行動は安保理決議等に反するものであり断じて容認できず,引き続き緊密に連携し,対応していくことを確認しました。
4 特に,米国及び韓国との外相電話会談では,岸田外務大臣から我が国独自の措置を行う方針を固めた旨伝え,我が国が断固たる対応をとることについて両国から前向きな反応を得るとともに,日米韓3か国による安保協力の意義を再確認しました。また安保理理事国であるフランス,ロシア,英国,マレーシアに対しては安保理における協力を求めました。ロシアとの関係では,専門家レベルを含め様々なレベルで連携していくことを確認しました。
5 国連場裏における取組については,日米韓の3か国共同で安保理議長国であるベネズエラに対して,安保理の緊急会合の開催を要請し,日本時間の8日未明から安保理において緊急会合が開催されることとなりました。
6 我が国は,G7の議長国,安保理非常任理事国として,国際社会の平和と安全に関する責任を果たしていく考えであり,引き続き,関係国や国連と緊密に連携しながら,北朝鮮に対して安保理決議や六者会合共同声明等を誠実に実施するよう強く求めていきます。