報道発表
ネパールにおける地震に対する国際緊急援助隊・医療チームの帰国
1 ネパールにおける大地震を受けて4月28日にネパールに派遣され,医療活動を行ってきた国際緊急援助隊・医療チームは,ネパール政府との協議を経て,現地での任務を本18日に終了し,5月19日,ネパールを発ち,帰国することとなりました。
2 第一次隊からの引き継ぎを受けて活動を行ってきた国際緊急援助隊・医療チーム第二次隊は,20日午前6時20分(TG640)に成田空港に到着し,その後解団式を行う予定です。
3 医療チームは,シンドゥパルチョーク郡で医療活動を行ったほか,カトマンズ市内及び同市近郊の病院において医療支援を実施しました。同チームの活動に対して,ネパール政府及び国民から深い感謝の意が表明されています。
4 我が国としては,今後ともネパールの復旧,復興に至るまで,切れ目のない効果的な支援を可能な限り行っていく考えです。
(参考1)ネパールにおける地震被害
4月25日に発生した非常に強い地震(マグニチュード7.3)により,首都カトマンズを含む広域にわたる被害が発生。現時点で判明している死者数は8,583名,負傷者数は21,045名(現地時間17日17時のネパール政府発表。)。
(参考2)国際緊急援助隊・医療チーム
国際緊急援助隊・医療チームは,団長,医師,看護師,薬剤師,医療調整員,業務調整員で構成されており,日本政府は,ネパール政府からの要請を受けて,4月28日に医療チーム第一次隊(46名)を,その後第一次隊を引き継ぐ形で5月7日,医療チーム第二次隊(34名)を派遣した。医療チームは,シンドゥパルチョーク郡において,10件以上の手術をはじめ,延950名以上に対する診療を実施した他,カトマンズ市内及び近郊の病院でも医療支援を実施した。
(参考3)シェルター・食料等にかかる支援
我が国は,5月12日に発表した緊急無償資金協力により,医療チームが活動を行ったシンドゥパルチョーク郡も含め,ネパール各地において依然ニーズの高いシェルターや食料支援を国際移住機関(IOM)や国連世界食糧計画(WFP)等を通じて実施する。