人道支援
緊急・人道支援
国際緊急援助 人的協力
令和7年2月26日
外務省 ODA国際緊急援助実績
- 写真提供:JICA
台湾地震:現場で捜索方法を協議する
地元救助部隊と専門家チーム - 写真提供:JICA
メキシコ地震:捜索・救助活動にあたる救助チーム - 写真提供:JICA
スリランカ豪雨:現場視察をする専門家チーム
国際緊急援助隊の派遣
外務省は、被災国政府または国際機関等の要請を受け派遣の必要性を認めた場合、「国際緊急援助隊の派遣に関する法律」(昭和62年9月16日施行、平成18年12月22日最終改正)に基づき、緊急援助隊の派遣につき協力を求めるため関係行政機関等と協議を行います。国際緊急援助隊の派遣にかかる業務は、外務大臣の命令に基づき国際協力機構(JICA: Japan International Cooperation Agency)が行います。
平成4年に施行・公布された「国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律(国際平和協力法・PKO: Peacekeeping Operations法)」により、紛争に起因する災害は同法で対応することとなり、国際緊急援助の対象となるのはそれ以外の災害(自然災害やガス爆発などの人為的災害)となっています。
国際緊急援助隊には5種類のチームがあり、個別に、または組み合わせて派遣します。
日本の国際緊急援助隊各チーム概要
派遣チーム | 編成 | 活動内容 | 派遣期間 |
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救助チーム
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1週間~10日程度 |
医療チーム
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2週間~1か月程度 |
感染症対策チーム
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個別事案による |
専門家チーム
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2週間程度 |
自衛隊部隊 (特に必要がある場合) ![]() |
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2週間~2か月程度 (注)過去の実績ベース |
- 国際緊急援助隊救助チームによるIEC(INSARAG
External Classification)、IER(INSARAG External Re-Classification)受検
- 国際捜索・救助諮問グループ(INSARAG :各国救助チーム間の調整等を目的とした各国の専門家からなるグループ。国連が事務局を務める。)が実施する救助チームの能力を評価する制度で、2005年から開始。(1)各国チームの体制・能力標準化、(2)救助チームの活動サイト等の調整の際に参考とすることが目的。
- 2022年11月、日本の救助チームは、2010年、2015年に続き最高分類である「Heavy(ヘビー)」の評価を取得。
- 国際緊急援助隊医療チームのWHO EMT(Emergency Medical Team)Initiative
認証
- WHO EMT Initiativeは、WHOがEMTネットワークと協働して進める全世界的な計画であり、災害等による健康上の緊急事態への対応時に、EMTにより提供される医療サービスの適時性と質を向上させ、迅速な対応や効果的な支援活動の調整のための国家システム及び能力強化を目指すもの。EMTイニシアティブは、国際標準(基本原則、コア標準、技術標準)、認証・登録制度、現場調整機能(EMT Coordination Cell)によって形成され、本登録制度により、大規模災害に対応する被災国政府や国際機関等は、各EMTの能力を事前に把握することが可能となり、各EMTの能力に相応しい役割や活動地を割り当てることができるようになった。
- 国際緊急援助隊医療チームは、2016年10月に、Type1 Fixed(外来・初療)、Type1 Mobile(巡回診療)、Type2(入院・外科的治療)、併せて手術及び透析のスペシャリストセルとして認証・国際登録され、コロナ流行中の暫定措置として2021年6月に2年間の認証延長が認められたのち、2023年11月に再認証を受けた。