パナマ共和国

平成28年4月20日
バレーラ・パナマ大統領を出迎える安倍総理大臣 (写真提供:内閣広報室)
儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょう (写真提供:内閣広報室)

 20日午後6時25分から約40分間、安倍晋三内閣総理大臣は、訪日中のバレーラ・パナマ共和国大統領(H.E.Mr. Juan Carlos Varela Rodriguez, President of the Republic of Panama)と首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

握手を交わす両首脳 (写真提供:内閣広報室)
日・パナマ首脳会談 (写真提供:内閣広報室)

 なお、首脳会談後、両首脳立会いの下、円借款「パナマ首都圏都市交通3号線整備計画」に関する交換公文等の署名・交換式が行われました。その後、安倍総理大臣夫妻主催の夕食が和やかな雰囲気で行われ、パナマ運河、パナマコーヒー(ゲイシャ・コーヒー)、日パナマ学術交流等幅広い話題につきやりとりがありました。

  • 署名式・共同記者発表に臨む両首脳
    (写真提供:内閣広報室)
  • 両首脳の様子1
    円借款の交換公文署名式に立ち会う両首脳
    (写真提供:内閣広報室)
  • 両首脳の様子2
    円借款の借款契約署名式に立ち会う両首脳
    (写真提供:内閣広報室)

1 冒頭

 安倍総理大臣から、バレーラ大統領の初の訪日を歓迎するとともに、海事分野をはじめとして緊密な二国間関係を更に促進したいと述べました。また、安倍総理大臣から、「共に発展、主導、啓発」するパートナーとして様々な分野で関係を強化をしたい旨伝えました。
 これに対しバレーラ大統領は、滞在中の日本側のもてなしに謝意を表明するとともに日本はアジアの国の中で最初にパナマを承認してくれた国であり、その日本を大切に思っている旨述べました。

2 経済協力

 安倍総理大臣から、パナマの持続可能な都市開発に資するパナマ首都圏都市交通3号線(モノレール方式)の整備事業に対して、2,810億7,100万円を限度とする円借款を供与することを表明しました。バレーラ大統領からは、上記支援に対する謝意が表明されるとともに、3号線事業に日本の質の高い技術を活用することへの強い関心が表明されました。安倍総理大臣はこれを歓迎し、日本としては、パナマにおける質の高いインフラの導入を支援していく考えであると述べました。

3 人的交流

 安倍総理大臣から、本年3月に「共に啓発」の理念に則って実施した「中南米地域との交流Juntos!! 中南米対日理解促進交流」事業により、パナマを含む中南米地域から約100名を招へいしたことを紹介し、更に人的交流を促進していきたい旨述べました。
 これに対しバレーラ大統領は、若手リーダー招へいプログラム等の日本の取組を評価する旨述べました。

4 国際場裡での協力

共同記者発表 (写真提供:内閣広報室)

 安倍総理大臣から、国際的な租税回避問題に関し、各国が国際的協調の枠組みの中で対応することの重要性に言及し、その一環として、OECDが策定した金融口座の情報交換のための国際基準へのパナマのコミットを確認し、両首脳は当該情報交換に必要な自動的情報交換の規定を含む日・パナマ租税情報交換協定の正式協議を早期に開始することで合意しました。
 また、安倍総理大臣から、安保理改革をはじめ、国際場裡での連携を強化したい旨述べました。これに対し、バレーラ大統領は、国際場裡においてパナマは常に日本の味方でありたいと思っている、常に日本の味方であり続けるのはパナマ国民の意志である旨述べました。


パナマ共和国へ戻る