4 中部アフリカ地域
(1)カメルーン
2018年11月、ビヤ大統領はイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」の脅威に晒(さら)される極北州や独立運動が存在する英語圏地域の安定化を図るため、武装解除・動員解除・社会復帰(DDR12)国家委員会を設置した。2019年9月には、ングテ首相が議長となり、英語圏地域である北西州及び南西州の状況に関する国民対話を開催した。
8月のTICAD7には、ンベラ・ンベラ外相などが出席し、河野外務大臣との外相会談を行った。
(2)コンゴ民主共和国
2018年12月の大統領選挙で選出されたチセケディ大統領が2019年1月に就任し、8月に連立新内閣が発足した。
東部の一部ではエボラ出血熱の流行が継続し、7月、世界保健機関(WHO)は、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」に該当すると宣言した。日本は、緊急援助物資及び緊急無償資金協力の供与並びに国際緊急援助隊・感染症対策チームの派遣を実施した。
8月のTICAD7には、チセケディ大統領が出席し、安倍総理大臣との首脳会談を行った。10月には、訪日したトゥンバ外相が茂木外務大臣との外相会談を行った。

(3)中央アフリカ
トゥアデラ大統領は、国際社会の協力の下、長年続いた政情不安からの国家復興に向けた努力を継続している。1月には、ハルツーム(スーダン)において、AU及び国連の仲介の下、中央アフリカ政府及び武装勢力との交渉が行われ、2月6日に和平合意への署名が実施された。
8月のTICAD7には、トゥアデラ大統領が出席し、安倍総理大臣との首脳会談を行った。
12 DDR:Disarmament, Demobilization, and Reintegration