コンゴ民主共和国
日・コンゴ民主共和国首脳会談
令和元年8月30日
本30日午前11時35分頃から約15分間,横浜において,安倍晋三内閣総理大臣は,フェリックス・アントワン・チセケディ・チロンボ・コンゴ民主共和国大統領(H.E. Mr. Félix Antoine TSHISEKEDI TSHILOMBO, President of the Democratic Republic of the Congo)との間で日・コンゴ民主共和国首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。なお,チセケディ大統領は28日から30日まで開催中の第7回アフリカ開発会議(TICAD7)に参加するため訪日中です。
- 冒頭,安倍総理大臣から,大統領就任に祝意を表しつつ,中部アフリカの主要国であるコンゴ民主共和国の平和と安定は,アフリカ全体の繁栄にとって重要である旨述べました。また,コンゴ民主共和国のムエンベ博士の第3回野口英世アフリカ賞の受賞にお祝いを述べました。これに対し,チセケディ大統領から,「コンゴ民主共和国の元首として初めてTICADに参加したが,これは日本との二国間関係を強化したい強い意志の表れである」旨述べました。
- 続いて,安倍総理大臣から,エボラ出血熱流行に対するお見舞いと,犠牲者への弔意を表するとともに,500万ドル規模の緊急無償資金協力の実施及び国際緊急援助隊・感染症対策チームの派遣を決定した旨述べました。また,我が国が最重要課題と考えていた日本産食品の輸入規制に関する,コンゴ民主共和国政府による規制撤廃を高く評価する旨述べました。さらに,食料安全保障の改善を支援する意向を表明しました。これに対し,チセケディ大統領から,これまでの日本の支援に対する謝意が表明されるとともに,電力インフラ,鉱山,人材育成等の分野における日本の協力や日本企業の進出への期待が示されました。
- この他,両首脳は安保理改革を含む国際場裡における協力や北朝鮮情勢等に関し,意見交換を行いました。