G7/G8

平成28年9月20日
G7外相会合

国連総会出席のためニューヨークを訪問中の岸田文雄外務大臣は,9月20日(火曜日)午後8時20分(日本時間21日(水曜日)午前9時20分)から約1時間半にわたり,議長としてG7外相会合を開催したところ,概要以下のとおり(出席者:G7各国外相及びEU外務・安全保障上級代表)。
 会合終了後,「アジアにおける最近の情勢に関するG7外相声明(仮訳(PDF)別ウィンドウで開く英文(PDF)別ウィンドウで開く及び「テロ及び暴力的過激主義対策に関するG7外相声明)仮訳(PDF)別ウィンドウで開く英文(PDF)別ウィンドウで開くが発出された。

1 アジア情勢

(1)冒頭岸田大臣から, G7広島外相会合後も厳しさを増すアジアの安全保障環境等について説明した。

(2)北朝鮮について,各国外相は,先日の核実験や増加しているミサイル発射が,従来とは異なるレベルの脅威をもたらしていることを踏まえ,G7で連携して,新たな制裁措置を含む国連安保理決議の採択等を通じ,圧力を強化していくことで一致した。さらに,拉致問題を始めとする人権・人道問題についても,岸田大臣から早期解決に向けて理解と協力を呼びかけ,各国外相の賛同を得た。

(3)また,各国外相は東シナ海及び南シナ海の状況を引き続き懸念するとの点で一致し,法の支配を重視するG7の立場を再確認するとともに,法の支配の貫徹に向け,G7として引き続き連携して声を上げていくことで一致した。比中仲裁判断については,これが南シナ海における紛争の平和的解決に向けた更なる取組のための有用な基盤であるとの認識を共有した。

2 テロ・暴力的過激主義対策

(1)広島外相会合での議論,及び伊勢志摩サミット「テロ及び暴力的過激主義対策に関するG7行動計画」を採択(PDF)別ウィンドウで開くしたことを踏まえ,G7の連帯を再確認し,伊勢志摩サミットで発出した行動計画を踏まえ着実に取組を進めていくことを確認した。

(2)さらに,この関連で,シリア情勢について議論を行い,今月9日のシリアにおける敵対的行為の停止に関する米露合意を国際社会が支え,現場の当事者にこれをのませる努力が緊急に必要であることで一致した。

3 その他

 最後に,議論の内容を踏まえ,G7の総意として,「アジアにおける最近の情勢に関するG7外相声明」及び「テロ及び暴力的過激主義対策に関するG7外相声明」を発出することで一致した。


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