アジア

第25回ASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会合

平成30年8月4日

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 8月4日14時から17時15分頃(現地時間),シンガポールにおいて,第25回ASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会合が開催され,我が国から河野外務大臣が出席したところ,河野大臣の発言を中心に概要以下のとおり。なお,大臣の発言は基本的にはEAS外相会合と同じ内容であるが,なるべく重複を避けるという観点から発言した。

1 ARFの活動

 河野大臣から,ARFによって促進された信頼醸成を高く評価し,ARFプロセスに対して引き続き貢献する決意を表明するとともに,多様性の中で価値と規範を共有する,ルールに基づく共同体の発展に関するASEANの地域協力の取組に敬意を表した。
 多くの国から,ARFは,加盟国同士の信頼醸成を深めるのみならず,サイバー,テロ,難民,気候変動といった非伝統的な脅威について率直な意見交換を行うに相応しいフォーラムであるとの発言があった。
 また,我が国がマレーシア,シンガポールとともに立ち上げたサイバーセキュリティに関するARF会期間会合に関し,我が国の提案を含む手続的事項及び信頼醸成措置(CBMs)案が採択された。

2 地域・国際情勢

(1)「自由で開かれたインド太平洋戦略」

 河野大臣から,EAS外相会合でも考えを述べたので詳細は繰り返さないとしつつ,日本はARFメンバーと協力し,日本の「自由で開かれたインド太平洋戦略別ウィンドウで開く」と他のコンセプトを連携させる考えである旨述べた。
 また,インド洋と太平洋の結節点に位置するASEANは,この地域の安定の鍵を握っており,「自由で開かれたインド太平洋戦略」を通じて,ASEANの中心性・一体性を強化していきたいと述べた。
 いくつかの国から,インド太平洋に関するそれぞれの考えや構想についての発言があり,それらの共通点が確認されるとともに,互いに連携させていくべきとの意見が述べられた。

(2)北朝鮮

 河野大臣から,米朝首脳共同声明を諸懸案の包括的な解決に向けた一歩であると捉えている旨述べ,安保理決議の完全な履行に向けた北朝鮮の行動につながることへの強い期待を表明した。また,日朝平壌宣言に基づく我が国の方針に変わりはなく,これまで累次の機会に述べてきているとおり,国交正常化に向け,日朝間の諸懸案の解決のために尽力したいとの立場を説明した。
 多くの国が,北朝鮮の完全な非核化及び国際社会が引き続き国連安保理決議を完全に履行していくことの重要性を強調した。

(3)南シナ海

 河野大臣から,EAS外相会合でも考えを述べたので詳細は繰り返さないとしつつ,関係国は,紛争の平和的解決に取り組み,地域の非軍事化を貫徹すべきであり,これまでASEANが謳ってきた基本原則が強調された力強いメッセージをARFからも発信する必要があると主張した。
 ほぼ全ての国が南シナ海問題を取り上げ,航行及び上空飛行の自由,国連海洋法条約を含む国際法に従った紛争の平和的解決に言及した。また,非軍事化と自制の重要性を訴えた国が多数あった。さらに,多くの国が実効的なCOCの必要性に言及した。

(4)テロ対策

 河野大臣から,テロ及び暴力的過激主義は,地域の大きな課題であり,我が国は,伝統的なテロ対策のみならず,テロの根本原因たる暴力的過激主義対策についても重視していると述べた。さらに,我が国は水際対策及びこの地域の暴力的過激主義を減ずるための能力強化支援を引き続き実施していくことを表明した。
 多くの国から,テロ及び暴力的過激主義の拡散を懸念し,寛容で多様性を尊重できる社会の構築を通じて,テロ及び暴力的過激主義に対処することが重要であるとの発言があった。

(5)ラカイン州情勢

 河野大臣から,ラカイン州の平和と安定は地域の関心事項であり,独立調査団の委員発表を歓迎し,信頼性と透明性のある調査の実施を強く期待するとともに,ASEANと連携し,引き続きミャンマーの取組を最大限後押ししていくと述べた。
 多くの国から,ラカイン州をめぐる情勢への懸念を述べるとともに,地域全体による支援が必要であるとの発言があった。


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