報道発表
サイバーセキュリティに関する第1回ARF会期間会合等の開催


1 4月25から26日まで,クアラルンプールにおいて,サイバーセキュリティに関する第1回ARF会期間会合(1st ASEAN Regional Forum Inter-Sessional Meeting on Security of and in the Use of Information and Communication Technologies (ARF ISM on ICTs Security))が開催され,我が国から大鷹正人外務省総合政策局審議官兼サイバー政策担当大使が参加し,マレーシア及びシンガポールと共に共同議長を務めました。
2 今次会期間会合において,本年1月に東京で行われた第1回及び第2回専門家会合における議論を踏まえ,手続的事項(Terms of Reference (TOR)),今後取り組むべき具体的な信頼醸成措置(CBMs)案や優先分野(Priority Areas)のあり方について議論し,その成果を会期間支援グループ会合(ISG)で報告することについて確認しました。また,その他のサイバーセキュリティに関する地域的な取組について情報共有・意見交換が行われました。
(注)同会合に先立つ23日,同じくクアラルンプールにおいて日本,マレーシア及びシンガポールの共同議長の下に開催された第2回専門家会合(open ended Study Group on Confidence Building Measures (SG))が開催された。
[参考1]ARF-ISM on ICTs Security の概要
(1)ARF(ASEAN地域フォーラム)は,政治・安全保障問題に関する対話と協力を通じ,アジア・太平洋地域の安全保障環境を向上させることを目的としたフォーラムで,1994年から開催。
(2)ARFには,毎夏実施される閣僚会合とは別途,分野別にISM(Inter-Sessional Meeting,会期間会合)があり,(ア)海上安全保障,(イ)災害救援,(ウ)テロ対策・国境を越える犯罪対策,(4)不拡散・軍縮について分野毎に具体的な協力を推進してきている。
(3)この会期間会合は,サイバーセキュリティに関する安全保障環境の変化を受け,日本,マレーシア,シンガポールの共同で「サイバーセキュリティに関する会期間会合(正式名称は「ASEAN Regional Forum Inter-Sessional Meeting on Security of and in the Use of Information and Communications Technologies」)」の立上げを提案し,2017年8月のARF閣僚会合において,全会一致で承認された。
(4)このISMは,ARFメンバー国等間でサイバーセキュリティに関する議論を行うとともに,具体的な信頼醸成措置に取り組むことで,紛争予防や平和的な解決に寄与することが期待される。
(5)今後,会期間支援グループ会合(ISG),高級事務レベル会合(SOM)を通じ,第25回ARF閣僚会合に提出されるサイバーセキュリティに関する提言案についてさらなる検討がなされる予定。
[参考2]ARFメンバー国等(全25か国,1地域,1機関)
ASEAN | : | ブルネイ,インドネシア,マレーシア,タイ,フィリピン,シンガポール,ベトナム,ラオス,ミャンマー,カンボジア |
非ASEAN | : | 日本,米国,カナダ,オーストラリア,ニュージーランド,パプアニューギニア,韓国,北朝鮮,モンゴル,中国,ロシア,インド,パキスタン,東ティモール,バングラデシュ,スリランカ |
EU |