ギニア共和国
日・ギニア首脳会談

(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)
本20日午後6時15分から約50分間,安倍晋三内閣総理大臣は,実務訪問賓客として訪日中のアルファ・コンデ・ギニア共和国大統領(H.E. Professor Alpha Conde, President of the Republic of Guinea)と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
なお,首脳会談後,両首脳が立ち会いの下,医療機材の供与(経済社会開発計画)に係る交換文書の署名が行われ,次いで両首脳による共同記者発表が行われ,その場でコンデ大統領から安倍総理大臣に対しギニア訪問の招待があり,日・ギニア共同声明(骨子(PDF)/日本語(PDF)
/仏語(PDF)
)を発出しました。その後,安倍総理大臣主催の夕食会が行われ,サッカー交流等両国関係の幅広い話題について,意見交換を行いました。
- 署名式に立ち会う両首脳
(写真提供:内閣広報室) - 共同記者発表
(写真提供:内閣広報室)
1 冒頭発言
(1)安倍総理大臣から,冒頭,今月8日にマリのPKO部隊に対する襲撃事件でギニア人兵士の命が失われたことにお悔やみを述べ,G7サミット以来の再会及びギニア大統領として初の二国間の公式訪日を歓迎しました。また,次回2019年のTICAD7の横浜開催決定に触れつつ,本年のアフリカ連合(AU)議長であるコンデ大統領とともに,日・アフリカ間の協力を一層強化したい旨述べました。
(2)これに対し,コンデ大統領から,独立以来の日本の対ギニア支援及びTICADプロセスを通じた日本のアフリカ開発への貢献(PDF)に謝意を述べた上で,今回の訪日を機会に両国関係及び日・アフリカ関係を一層発展させたいと述べました。
2 経済分野での協力
安倍総理大臣から,国際協力機構(JICA)の拠点をコナクリに設置することを決定した旨述べるとともに,日本は,農業・水産分野における協力,西アフリカ全体の連結性向上のための国道整備,保健システム強化のための医療機材供与を始め,引き続きギニアの発展に貢献する旨述べました。これに対しコンデ大統領から,JICA拠点の設置を始めとする日本の協力に謝意が述べられました。
3 地域情勢・国際場裡での協力強化
(1)国連安保理改革
両首脳は,常任理事国及び非常任理事国双方の拡大を含む国連安保理改革を進展させるべきとの認識を共有しました。また,両首脳は,安保理改革に関する政府間交渉を踏まえ,意思疎通と協議を進めることを通じてプロセスの前進を図る重要性を強調しました。
(2)海洋安全保障
地域の安定と平和の確保に向けた,法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の維持の必要性,海洋に関する紛争の平和的解決の重要性についての認識を共有しました。また,安倍総理大臣から東シナ海,南シナ海の状況につき説明しました。
(3)国際捕鯨委員会(IWC)
海洋生物資源の持続可能な利用を支持する立場から,IWCにおいて引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
(4)北朝鮮
新たな段階の脅威となっている北朝鮮の核・ミサイル開発を阻止すべく,圧力を強化すべきとの認識で一致しました。拉致問題の解決に向けても,コンデ大統領の力強い支持を得ました。
(5)国際博覧会
コンデ大統領は,2025年国際博覧会誘致選挙における大阪への支持を表明しました。
(参考)
ア コンデ大統領は,今回大統領として2回目の訪日(二国間の訪日は初)。
イ 安倍晋三内閣総理大臣との間では,2013年のTICAD V及び2016年のTICAD VIの際に首脳会談を行っている。
ウ 安倍総理大臣はまた,G7タオルミーナ・サミット出席のためにイタリア訪問中,G7アウトリーチ会合に出席したコンデ大統領と立ち話を行った。