インド
第1回日印外務・防衛閣僚会合(「2+2」)


1 総論
(1)四大臣は,日印にとって初となる外務・防衛閣僚会合(「2+2」)の開催を歓迎しました。
(2)四大臣は,日印両国が,自由で開かれ,包摂的で,法の支配に基づいたインド太平洋のビジョンを共有することを想起しました。
(3)四大臣は,今回の成果を次回安倍総理のインド訪問の際の日印首脳会談へとつなげていくことで一致しました。
2 日印安全保障・防衛協力
(1)四大臣は,物品役務相互提供協定(ACSA)について,締結に向けた交渉の大幅な進展を歓迎するとともに,早期の交渉妥結に対する期待を表明しました。
(2)四大臣は,昨年及び本年に日印両国の各軍種間で共同訓練が行われたことを評価しました。
(3)四大臣は,昨年の海上自衛隊とインド海軍の間の協力の深化に係る実施取決めに基づき,両当局間で情報交換が開始されたことを評価しました。
(4)その他,四大臣は,防衛装備・技術協力等についても意見交換を行いました。
3 多国間協力
(1)四大臣は,昨年及び本年の日印米首脳会談を想起しつつ,3か国協力の重要性を確認しました。
(2)四大臣は,本年9月の日印米豪外務閣僚級協議を歓迎しました。
4 地域及び国際情勢
(1)四大臣は,インド太平洋の平和と繁栄を促進する上でのASEANの重要性を強調し,ASEANとの協力を推進することを決意しました。
(2)四大臣は,日本の「自由で開かれたインド太平洋」構想,インドの「インド太平洋海洋イニシアティブ」及びASEANの「インド太平洋に関するASEANアウトルック」の相乗効果への期待を表明しました。また,日ASEAN防衛協力の指針である「ビエンチャン・ビジョン2.0」を歓迎しました。
(3)四大臣は,最近の北朝鮮による弾道ミサイル発射を非難するとともに,国連安保理決議の完全な履行を含め,北朝鮮の完全な非核化に向け,緊密に連携していくことで一致しました。また,日本側から,拉致問題の早期解決に向け,インドの理解と協力を引き続き期待する旨述べました。
(4)その他,四大臣は,南シナ海行動規範(COC)や南シナ海情勢を含む地域情勢についても意見交換を行いました。