シンガポール共和国
日・シンガポール首脳会談
平成29年7月8日


本8日,午前10時50分から約30分間,安倍晋三内閣総理大臣は,G20に出席するため訪問中のドイツにおいて,リー・シェンロン・シンガポール首相(H.E. Mr. LEE Hsien Loong,Prime Minister, the Republic of Singapore)と会談したところ,概要は以下のとおりです。会談には,野上内閣官房副長官他が同席しました。
1 冒頭,安倍総理から,リー首相の訪日,タン大統領の国賓訪日を含め,昨年は両国外交関係樹立50周年を大いに盛り上げることができた,次の半世紀も,協力関係を一層発展させたい旨述べました。これに対し,リー首相からは,九州の洪水についてお悔やみを述べるとともに,昨年の外交50周年における様々な成果を基礎に,さらに二国間関係を進化させたい旨述べました。
2 マレーシア・シンガポール高速鉄道計画について,リー首相より,年末までに入札手続きを開始するので,強力な提案をお待ちしている旨述べたところ,安倍総理から,シンガポールの要望に沿った提案を行うので,新幹線の導入を強く期待する旨述べました。
3 安倍総理より,日EU・EPAの大枠合意に達したことを紹介し,両首脳は,TPPの早期実現及び質の高いRCEPの早期妥結を目指し緊密に連携することを確認しました。
4 両首脳は,南シナ海をめぐる問題や北朝鮮についても意見交換を行い,緊密に連携していくことを確認しました。また,安倍総理大臣から拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求め,支持を得ました。