カンボジア王国
日・カンボジア首脳ワーキングランチ

(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)

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本31日午前11時50分から約50分間,安倍晋三内閣総理大臣は,官邸において,訪日中のフン・セン・カンボジア王国首相(Samdech Akka Moha Sena Padei Techo HUN SEN, Prime Minister of the Kingdom of Cambodia)と首脳ワーキングランチを行ったところ,概要は以下のとおりです。なお,会談には西村康稔内閣官房副長官,野上浩太郎内閣官房副長官,薗浦健太郎内閣総理大臣補佐官他が同席しました。また,会談に先だって,両首脳は,無償資金協力「人材育成奨学計画」及び「シハヌークビル港経済特別区における貨物混載倉庫等の建設支援(経済社会開発計画)」に関する交換公文の署名に立ち会いました。
- 署名式に向かう両首脳
(写真提供:内閣広報室) - 署名式に立ち会う両首脳
(写真提供:内閣広報室) - 署名式に立ち会う両首脳
(写真提供:内閣広報室)
1 冒頭
(1)安倍総理大臣から,日本はカンボジアの民主的発展を今後も支援する,カンボジア女性2名を特定技能外国人材の第一号として認定した,人的交流を進めたい旨述べました。また,「自由で開かれたインド太平洋」の取組を更に進め,共に豊かで平和な未来を実現したい旨述べました。
(2)これに対し,フン・セン首相から,天皇陛下のご即位に改めて祝意を述べた上で,令和の時代において更に両国関係を増進させていきたい旨述べました。また,「自由で開かれたインド太平洋」の取組への支持を改めて述べ,人材育成を含む日本からの支援に対する謝意を表しました。
2 二国間関係
(1)安倍総理大臣から,フン・セン首相による投資促進政策を歓迎し,投資貿易拡大に向け,官民合同会議等を通じ,進出企業の要望に更に耳を傾けていただきたい旨述べました。その上で,本日の署名案件にも言及しつつ,日本は,港湾開発マスタープラン策定を含めたシハヌークビル港開発への包括的協力,官民での人材育成,プノンペンの都市開発や都市機能強化への協力も進めていく旨述べました。
(2)これに対し,フン・セン首相から,日本からの投資は質の高いものとして重視しており,日系企業の投資を更に増加させていきたいと述べました。また,日本政府からの多岐に亘る支援に謝意を述べた上で,シハヌークビル港開発について日本の協力を得て進めていきたい旨述べました。
3 民主・ガバナンス分野での協力
(1)安倍総理大臣から,フン・セン首相と約束したとおり,若手政治関係者などを招へいし,日本の民主的制度を学んでもらった,今後も招へいを継続し,カンボジアの民主主義プロセスを後押しする旨述べました。また,法の支配の強化に向け,引き続き法制度整備に協力していく旨述べました。
(2)フン・セン首相から,カンボジアの民主的発展に対する日本の協力に感謝する旨述べました。