報道発表
佐藤外務副大臣のキューバ訪問（結果）
2月16日（現地時間17日），佐藤正久外務副大臣は，キューバ共和国を訪問し，日本人キューバ移住120周年記念式典及び無償資金協力の署名式に出席したほか，キューバ政府関係者等と意見交換を行ったところ，概要は以下のとおりです。
1 日本人キューバ移住120周年記念式典への出席
佐藤副大臣は，首都ハバナの日本大使公邸で行われた日本人移住120周年記念式典に出席しました。冒頭，同副大臣が日本政府を代表して挨拶を行い，両国の友好協力関係の強化に向けた日系人の尽力に心から敬意を表する，日系人とより強固な連携を築き，共に発展していきたいと述べました。その後，フランシスコ・シンイチ・ミヤサカ・マチダ日本人キューバ移住120周年実行委員会委員長（Hon. Mr. Francisco Shinichi Miyasaka Machida，President of the Organization Committee of the 120th Anniversary of Japanese Migration to Cuba）が移住者を代表して挨拶を行い，移住120周年を盛り上げ，キューバ日系社会として更なる両国関係の発展に貢献していきたいと述べました。同式典にはキューバ日系人連絡会，青年の島日系人会，沖縄県人会の各代表，両国にゆかりの深い関係者が多数参加し，盛大に執り行われました。
2 無償資金協力署名式
佐藤副大臣とアントニオ・ルイス・カリカルテ・コロナ外国貿易・外国投資省第一次官（H. E. Mr. Antonio Luis Carricarte Corona, First Vice Minister of Foreign Trade and Foreign Investment of the Republic of Cuba）との間で，キューバのハリケーン被害からの復旧・復興及び災害対策能力向上のための10億5,000万円を限度額とする無償資金協力「経済社会開発計画」に関する交換公文の署名が行われました。カリカルテ第一次官からは，ハリケーン・イルマ災害に対する緊急援助物資の供与を含むこれまでの日本政府の協力に対する謝意表明がありました。
3 キューバ政府要人との会談
（1）マルセリーノ・メディーナ・ゴンサレス外務大臣代理（H.E. Mr. Marcelino Medina Gonzalez, Minister ad interim of Foreign Affairs of the Republic of Cuba）主催昼食会
メディーナ大臣代理からは，佐藤副大臣の初めてのキューバ訪問を歓迎する，近年の活発な要人往来や議員交流，様々なレベルでの対話を通じた二国間関係の進展に満足している旨述べるとともに，JICA事務所の開設や日本企業による投資を通じて両国の関係が更に緊密化することへの期待が表明されました。
（2）ロドリゴ・マルミエルカ・ディアス外国貿易・外国投資大臣（H. E. Mr. Rodrigo Malmierca Díaz, Minister of Foreign Trade and Foreign Investment of the Republic of Cuba）
マルミエルカ外国貿易・外国投資大臣との会談では，双方は，2016年の日・キューバ首脳会談の合意に基づきJICA事務所の開設
に向けた手続きが終了したことに歓迎の意を示しつつ，両国間の経済関係の強化に向けて投資協定締結交渉の早期開始に向けて協力していくことを確認しました。また，マルミエルカ大臣からは，2018年後半にハバナでの第三回日・キューバ官民合同会議の開催に向けた意向の表明があり，佐藤副大臣からは，同会議の具体的成果を目指し，直接雇用の実現，自動車購入税の軽減，情報開示等，ビジネス投資環境の改善に向けた取組みを要請しました。
（3）その他要人との会談
佐藤副大臣は，カリカルテ外国貿易・外国投資省第一次官と上記2の無償資金協力署名式の後，対キューバ経済協力，ビジネス投資環境の改善について意見を交わしました。
4 その他
佐藤副大臣は，日系人の代表とキューバの日系社会の現状，2018年の日本キューバ移住120周年関連行事等について意見交換を行い，ハバナ市内の日系人慰霊堂を参拝しました。
