報道発表
高校生平和大使(ユース非核特使)一行による河野外務大臣表敬



本20日、河野太郎外務大臣は、今年8月にユース非核特使としてスイス・ジュネーブの国連欧州本部等を訪問した高校生平和大使15名の表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。
1 冒頭、河野大臣から、核軍縮の問題に若い皆さんが取り組むことを嬉しく思う、若い世代が被爆者の思いを受け継ぎ発信していくことが重要であり、これからも関心を持ち続けてほしい旨述べました。
2 続いて高校生平和大使から、一人ひとりの自己紹介に続き本年の活動報告が行われました。具体的には、国連欧州本部において、核兵器廃絶に向けた約21万4千人分の署名を提出したほか、軍縮会議日本政府代表部における、各国外交団を交えた意見交換会では、核兵器廃絶を訴えるスピーチを実施し、各自の理解を更に深める機会を得られ感謝しているなど、ユース非核特使としての活動を河野大臣に報告しました。
3 河野大臣から、国際化する社会においては、英語で海外にメッセージを発信することが大切であり、努力を続けてほしい、高校生平和大使のこれからの活躍に期待している旨述べ、最後に記念撮影を行いました。
[参考1]高校生平和大使
1998年のインド・パキスタンの核実験を契機に開始。2001年から毎年、核廃絶を求めて高校生が集めた署名を国連欧州本部(於:ジュネーブ)に届ける取組(高校生1万人署名活動)を続けている。本年は22名が第20代高校生平和大使として、8月20日から24日まで、スイスを訪問(外務省からはユース非核特使としての委嘱を受けている)。
[参考2]ユース非核特使
(1)被爆者の高齢化が進む中で、被爆の実相の次世代への継承と活動の後押しを行うことを目指し、軍縮・不拡散分野で活発に活動する若い世代の人々に対して外務省として「ユース非核特使」の名称を付与するもの。2013年4月9日にオランダのハーグで開催された軍縮・不拡散イニシアティブ(NPDI)第6回外相会合において、岸田文雄外務大臣(当時)が「ユース非核特使」制度の立ち上げを発表し、これまでに23件246名に委嘱。
(2)なお、この制度の基となった「非核特使」は、各種の国際会議、原爆展やイベント等の様々な国際的な機会を通じて、自らの実体験に基づく被爆証言を実施する被爆者等に対し、外務省として、核兵器使用の惨禍の実相を広く国際社会に伝達し将来世代に継承していくことを内容とする業務に委嘱しているもの。2010年9月の第1号案件以降、現在までに計91件、延べ281名に対して「非核特使」を委嘱している。