報道発表
第5回ASEAN海洋フォーラム拡大会合
平成29年12月8日
1 12月7日,インドネシアのジャカルタにおいて,第5回ASEAN海洋フォーラム拡大会合(EAMF)が開催され,我が国から,志水史雄外務省アジア大洋州局参事官が参加しました。
2 EAMFは,我が国の提案を受けて開催されるようになったものであり,今回は第5回目の会合です。2011年11月の東アジア首脳会議(EAS)において,我が国は,海洋における協力の在り方を議論する場をEAS参加国間で設けることを提案しました。この提案がASEAN内で検討された結果,それまでASEAN諸国間で開催されていたASEAN海洋フォーラムの機会を利用して開催されることとなったものです。
3 今回の会合では,設立50周年のASEANと対話パートナーとの海洋安全保障,海上安全,海洋環境保護分野における海洋協力,EAMFの今後の方向性といったテーマで活発な議論が行われました。海洋安全保障を扱ったセッションでは,志水参事官から,インド太平洋地域の法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序を維持・強化し,いずれの国にも分け隔てなく安定と繁栄をもたらす国際公共財とすることの重要性を強調するとともに,海賊対策分野を含む海上法執行能力構築支援,海洋状況把握(MDA)を含む海洋安全保障に関する我が国の取組についてプレゼンテーションを行いました。
4 多くの参加国からは,EAMFは地域における海洋問題と海洋協力について議論する重要な枠組みであり,同枠組みをさらに強化していくべきとの方向性が示されました。また,フィリピンより,来年,第6回EAMFを主催する旨発表があり,参加国より,歓迎されました。