報道発表
中満国連軍縮担当上級代表による岡本外務大臣政務官表敬
本27日,岡本三成外務大臣政務官は,11月29日から30日まで広島において開催予定の「第27回国連軍縮会議」に参加のため訪日中の中満泉国連軍縮担当上級代表の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。
1 岡本政務官は,11月27日及び28日に広島において開催されている「核軍縮の実質的な進展のための賢人会議」において,来年のNPT第2回準備委員会に有意義なインプットがなされるような議論がなされ,また,国連軍縮会議における議論も有意義なものとなることを期待する旨述べました。
2 これに対して中満代表からも,核兵器不拡散防止条約(NPT)体制の維持・強化は重要であり,賢人会議や国連軍縮会議での議論の結果が,NPTの準備委員会につながることを期待する旨述べました。
3 その他,双方は,現在の核軍縮を巡る国際情勢,北朝鮮をはじめとする地域的課題情勢などについても意見交換を行いました。
[参考]核軍縮の実質的な進展のための賢人会議
国際的安保環境の悪化,及び核軍縮の進め方をめぐる核兵器国及び非核兵器国間,さらには非核兵器国間での意見の対立が顕在化している現状を踏まえて,核軍縮の進展に向けて様々なアプローチを有する国々の信頼関係を再構築し,各国の協力と協調の下で取り組むべき「核兵器のない世界」に向けた現実的かつ実践的な道筋の進展に資する提言を得て,来年春のNPT運用検討会議第2回準備委員会に提出する。本件会議は,日本人座長及び委員6名の他,核兵器国,中道国,核禁推進国の有識者10名,合計16名から構成。
[参考]国連軍縮会議
この会議は,国連が主催し,地方自治体及び外務省が協力して開催する会議であり,国連総会やジュネーブ軍縮会議など政府代表で構成される通常の軍縮会議と異なり,決議等を通じて各国政府が自国の立場や政策についてのアピールを行う会議ではなく,世界各国から政府高官や軍縮問題専門家等が個人の立場で参加し,テーマに沿った討議を行う会議となっている。