報道発表
中根外務副大臣とプラック・ソコン・カンボジア上級大臣兼外務国際協力大臣との会談
11月20日(現地時間同日),ミャンマー連邦共和国で開催されているASEM第13回外相会合に出席中の中根一幸外務副大臣は,プラック・ソコン・カンボジア王国上級大臣兼外務国際協力大臣(H.E. Mr. Prak Sokhonn, Senior Minister and Minister of Foreign Affairs and International Cooperation, Kingdom of Cambodia )と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 中根副大臣から,外務政務官を務めた2015年にカンボジアを二度訪問した旨述べた上で,今度は副大臣として両国の戦略的パートナーシップを強化していきたい旨述べました。更に,本年8月のフン・セン首相訪日時に安倍総理大臣が表明した,物流改善や人材育成,都市機能強化にかかる支援拡充はいずれも着実に進捗している旨,具体例を挙げつつ紹介し,明年両国が外交関係樹立65周年を迎える中,関係強化に向けた機運を更に高めていきたいと述べました。
2 これに対して,プラック・ソコン大臣から,これまでの日本の支援に対して改めて深い謝意が表されました。その上で,フン・セン首相の訪日の成果のフォローアップをともに進めていく考えが示されました。
3 カンボジアにおける内政の動きにつき,中根副大臣から,前回選挙において多くの国民の支持を得ていた野党の解党に懸念を表し,明年選挙が国民の意思が適切に反映されたものとなるようカンボジア政府に働きかけました。これに対して,プラック・ソコン大臣から,解党決定は国内法の適切な執行であり,また,国内では自由な政治活動を行うことができる,明年の選挙に向けて,カンボジア政府として多党制民主主義を堅持していくとの考えを述べました。