アジア
中根外務大臣政務官のラオス及びカンボジア訪問
平成27年10月7日
10月1日(木曜日)から3日(日曜日)まで、中根一幸外務大臣政務官は、ラオス及びカンボジアを訪問したところ、概要は以下のとおりです。
ラオス(1日~2日)
1 日程概要
1日:ソムサワート副首相、カンパオ外務副大臣、ブンクート司法大臣との会談(ビエンチャン)2日:ビエンチャン高校日本語クラス視察(ビエンチャン)
2 主な行事の概要
(1)ラオス政府要人との会談
ア 1日表敬訪問したソムサワート副首相から、中根政務官来訪を歓迎する旨、また同副首相自身、外務大臣を務めた際には数多く日本を訪問しており、特に埼玉県を訪問し、土屋知事(故人)とお会いしたことをよく覚えている、今後も日本を大事にしていきたい旨の発言がありました。イ カンパオ外務副大臣との会談では、中根政務官より、これまで多くのラオス要人とお会いし、ラオスには特別な親近感がある、また日ラオス外交関係樹立60周年の本年、1月に続いて2度目のラオス訪問となり、喜ばしい旨の発言がありました。この他、日ラオス二国間関係や地域情勢につき意見交換を行い、カンパオ副大臣より、日本の積極的平和主義を支持する旨、また新たな法制の下、地域や世界の平和の確保に向け、自衛隊の一層の活躍に期待する旨の発言がありました。
ウ また、ブンクート司法大臣とは、2度目の面談となり、打ち解けた雰囲気の中会談が行われ、二国間関係の他、多岐にわたる分野のやりとりがありました。
エ 1日夕刻に行われたカンパオ副大臣主催夕食会では、二国間関係等、率直な意見交換が行われ、日ラオス両国間のハイレベルの友好関係強化の一助となりました。
(2)視察等
ア 1日公益財団法人イオン1%クラブ「日本ラオス・ティーンエイジ・アンバサダー」事業の在ラオス大使館歓迎行事へ出席し、当地を訪問中の日本とラオスの高校生の交流事業に参加し、両国の高校生を激励しました。イ 2日にはビエンチャン中等教育学校における日本語授業の視察し、9月に日本語授業を開始したばかりのビエンチャン中等教育学校1年生の教室を訪問しました。日本語授業の様子を視察し、日本語学習を続けるよう激励しました。ビエンチャン中等教育学校では盛大な歓迎を受け、同校敷地内で開花したサクラの木を視察しました。
カンボジア(2日~3日)
1 日程概要
2日・3日:フン・セン首相表敬、ソー・ケン副首相兼内務大臣表敬、ロン・ビサロ外務国際協力省長官との会談、日本人学校・補習授業校視察(プノンペン)3日:シアン・ナム国民議会議員及びキム・ブンソン・シェムリアップ州知事との昼食会、アンコール共生病院及びカンボジア日本友好技術教育センター視察(シェムリアップ)、在留邦人との意見交換
2 主な行事の概要
(1)プノンペンにおけるカンボジア政府要人との会談
フン・セン首相、ソー・ケン副首相兼内務大臣、ロン・ビサロ外務国際協力省長官との二国間関係、地域・国際場裡の協力等に関する意見交換の主要点は以下のとおりです。ア 二国間関係全般
中根政務官より、本年のフン・セン首相の2度の訪日など最近の両国関係の深化に触れ、自分も政務官就任以来カンボジアとの関係発展のために努力してきた旨述べました。また、「平和安保法制」に基づき世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献していく、戦略的パートナーの貴国とも連携していきたい旨述べたのに対し、フン・セン首相からは、日本の平和への貢献について改めて支持が表明されました。
イ 選挙改革支援
中根政務官より、フン・セン首相及びソー・ケン副首相兼内務大臣に対し、選挙改革支援のために本年9月に専門家を派遣したことを紹介しつつ、選挙改革への支援を継続する、次回選挙が幅広い国民に受け入れられるよう自由・公正に実施されることを期待する旨述べました。これに対し、先方からは、日本の選挙改革支援への感謝が示されました。
ウ NGO法
中根政務官より、ソー・ケン副首相兼内務大臣に対し、先般成立したNGO法に関し、その公正、透明かつ民主的な運用を強く望んでいる旨述べました。これに対し、先方は、NGO法の下で、日本のNGOの活動に支障が出る場合には、内務省として解決のために尽力する旨述べました。
エ 経済協力
中根政務官より、「質の高いインフラ・パートナーシップ」の下でのインフラ整備と地域の連結性強化への支援、カンボジア政府の産業開発政策実施に資する産業人材育成支援等につき述べ、先方からは、日本の支援への感謝が示されました。
オ 地域国際情理の課題
ロン・ビサロ外務国際協力省長官との間で、北朝鮮情勢、海洋の問題、国連改革などについて意見交換を行いました。