報道発表

ゼルボ包括的核実験禁止条約機関準備委員会暫定技術事務局長による岸田外務大臣表敬

平成29年2月27日
ゼルボ包括的核実験禁止条約機関準備委員会暫定技術事務局長による岸田外務大臣表敬1
ゼルボ包括的核実験禁止条約機関準備委員会暫定技術事務局長による岸田外務大臣表敬2

1 本27日午後3時30分過ぎから約10分間,岸田文雄外務大臣は,外務省において,訪日中のラッシーナ・ゼルボ包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)準備委員会暫定技術事務局長(Dr.Lassina Zerbo, Executive Secretary, Provisional Technical Secretariat, Preparatory Commission for the Comprehensive Nuclear-Test-ban Treaty Organization)と会談したところ,概要は以下のとおりです。

2 岸田大臣から,ゼルボ事務局長の再任について祝意を述べた上で,核実験検知体制強化のため,CTBTOに対し,2億9,000万円を追加拠出することを決定したことを伝えると共に,北朝鮮の核実験やミサイル開発が新たな段階に入っている中で,核実験の効果的な検知に役立ててほしい旨を述べ,カザフスタンとともに,発効促進共同調整国として引き続きCTBTの早期発効のために精力的に取り組むことを述べました。

3 これに対し,ゼルボ事務局長から,日本が当初よりCTBTを支援していることへの謝意と日本のさらなる取組への期待を述べ,岸田大臣とセルボ事務局長はCTBTの早期発効促進のために引き続き緊密に協力していくことで一致しました。

(参考)
 昨年1月及び9月の北朝鮮による核実験の実施並びに9月のCTBTOからの国際監視体制(IMS)整備の推進を奨励した安保理決議第2310号の採択を受け,核実験検知のために国際的ネットワークを持つCTBTOに対し,約2億9,000万円の拠出を行う予定。CTBTOにおいては,具体的には,(1)可搬式希ガス観測装置の整備,(2)放射性キセノンのバックグラウンド観測及び(3)実験時のデータ解析・評価の迅速化に係るソフトウェア開発のための専門家等の雇用のために支出することを予定している。


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