報道発表

「自由で開かれたアジアの海に向けて:法の支配と国際協力」
に関するベトナムにおけるワークショップの開催(日英連携案件)

平成28年11月29日
「自由で開かれたアジアの海に向けて:法の支配と国際協力」<br>に関するベトナムにおけるワークショップの開催1
「自由で開かれたアジアの海に向けて:法の支配と国際協力」<br>に関するベトナムにおけるワークショップの開催2
「自由で開かれたアジアの海に向けて:法の支配と国際協力」<br>に関するベトナムにおけるワークショップの開催3

1 本29日(現地時間同日),ベトナム・ハノイにおいて,在ベトナム日本国大使館・在ベトナム英国大使館・ベトナム外交学院共催の「自由で開かれたアジアの海に向けて:法の支配と国際協力」に関するワークショップが,約90名の参加者を得て,開催されました。

2 このワークショップにおいては,本年7月の南シナ海問題をめぐる比中仲裁裁判の最終判断の影響について分析し,今までアジアの国々がどのように国際法を適用してきたのかにつきプラクティスを共有すると共に,法の支配を尊重し促進するためにどのような協力を行うことができるのかについて議論がなされました。

3 このワークショップには,外務省から川村泰久外務報道官及び日本からの有識者として濱本正太郎京都大学教授,英国からイアン・パーク国防省国際法課司令官及びジェームス・ファラント国防省開発・概念・教理センター海洋法リーガル・アドバイザー,ベトナムからハー・アイン・トゥアン外交学院南シナ海研究所政策リサーチセンター長及びグエン・ダン・タン・ベトナム国際法連盟メンバーが出席しました。

4 このワークショップには,ベトナム政府関係者,学識者,在ハノイの外交団等から約90名が参加し,フロアと登壇者との間で活発な議論が交わされ,南シナ海及び東シナ海といったアジアの海の平和と安定を維持するために法の支配が重要であるとの認識が共有されました。

5 また,このワークショップのクロージング・セッションにおいて,川村外務報道官によるスピーチが行われ,アジアの海洋の重要性を確認するとともに,法の支配を遵守していくこと及び法の支配の重要性を示す上で国際世論がまとまっていくことの重要性を強調しました。

6 本件連携は,本年1月の第2回日英外務・防衛閣僚会合に際し,東南アジア諸国の能力構築のための連携を追求することで一致(PDF)別ウィンドウで開くしたことを受け,その具体的取組の一環として実現したものです。法の支配を始めとする基本的価値を共有する日英両国は,共に国際社会の平和と安定に責任を有し,アジア及び欧州において互いに最も緊密な安全保障上のパートナーです。日英両国は,国際社会の諸課題に対し,ベトナムを含め,地球規模で引き続き緊密に連携して対応していく考えです。


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