報道発表
上田奈生子前国際民間航空機関日本政府代表部理事会代表の経済協力開発機構開発センター次長への採用
1 7月18日(現地時間同日),経済協力開発機構(OECD)開発センターは,同センター次長(Deputy Director of the Development Centre)に,上田奈生子(うえだ・なおこ)前国際民間航空機関(ICAO)日本政府代表部理事会代表を15日付で採用したことを発表しました。
2 今般採用された上田次長は,開発協力に関する豊富な経験と知見を活かして,OECD開発センターの様々な活動に貢献することが期待されます。具体的には,次長として,OECD開発センターの東南アジア及び太平洋地域の活動並びにジェンダー平等を始めとするテーマ別の活動を始め,OECD開発センターの戦略的方向性を策定していくこととなります。また,上田次長は,OECDにおいて,女性として最もハイレベルの邦人幹部職員となります。
3 OECD開発センターは,OECD加盟国のみならず,新興国・途上国も参加し,様々な地域における開発について政策対話を行う場として,重要な役割を果たしています。我が国としては,OECD開発センターの活動に積極的に協力,関与していく考えであり,OECD開発センターとアジアとの関係をさらに強化していく役割を果たすとともに,引き続き,「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実施への貢献等,OECD開発センターの活動を支援していく考えです。
(参考)
1 OECD開発センター
(1)1962年に設立。発展途上国の開発問題に関する調査・研究を行うOECD内のシンクタンク。OECD加盟国に加え,非OECD加盟国も参加。現在,我が国を含め51か国(OECD加盟国27か国,非加盟国24か国)が参加。
(2)我が国は設立当時から参加していたが,2000年に脱退。その後,同センターの改革の進展を受け,イギリス,ブラジルほか脱退国が復帰。新規参加国も相次ぎ,影響力が増大。2016年6月1日に我が国も復帰。
(3)開発センターは,先進国と新興国・途上国を包摂し,ともに様々な地域における開発について政策対話を行う重要な場となっている。
2 上田奈生子氏の略歴