報道発表
我が国のOECD開発センター復帰
平成28年6月2日
1 本2日(現地時間同日),フランスのパリで行われているOECD閣僚理事会に出席中の濵地雅一外務大臣政務官は,アンヘル・グリア経済協力開発機構(OECD)事務総長(Mr. Angel Gurria, Secretary General, OECD)との会談において,同事務総長に対して岸田文雄外務大臣発の書簡を手交し,6月1日付で我が国はOECD開発センターに復帰しました。
2 我が国は,開発センターに設立当時から参加していましたが,同センターのガバナンス等の問題により,2000年に脱退しました。しかしながら,同センターのガバナンスの改善に進展が見られ,また,新規参加国が増加していることなどを踏まえ,今般復帰することを決定しました。
3 今後,我が国としては,最大の拠出国及びアジアの一員として,開発センターとアジアとの関係をさらに強化していく役割を果たすとともに,引き続き,「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実施への貢献等,開発センターの活動を支援していきます。
(参考)OECD開発センター
(1)1962年に設立。発展途上国の開発問題に関する調査・研究を行うOECD内のシンクタンク。OECD諸国に加え,非OECD諸国も参加。現在,我が国を含め51か国(OECD加盟国27か国,非加盟国24か国)が参加。
(2)我が国は設立当時から参加していたが,2000年に脱退。その後,同センターの改革の進展を受け,イギリス,ブラジルほか脱退国が復帰。新規参加国も相次ぎ,影響力が増大。
(3)開発センターは,先進国と新興国・途上国を包摂し,ともに様々な地域における開発協力について政策対話を行う重要な場となっている。