報道発表
「来訪神:仮面・仮装の神々」の無形文化遺産代表一覧表への記載提案
平成28年3月9日
1 本9日,外務省において無形文化遺産保護条約関係省庁連絡会議を開催し,我が国として無形文化遺産保護条約に基づく無形文化遺産代表一覧表への記載に向け,「来訪神(らいほうしん):仮面・仮装の神々」を提案することを決定しました。
2 今回の決定を受け,本年3月31日までに無形文化遺産保護条約の事務局であるユネスコに提案書等の提出を行い,その後,評価機関による評価等を経て,平成29年11月頃に開催予定の無形文化遺産保護条約政府間委員会において記載の可否が審議される予定です。
(参考)
(1)無形文化遺産保護条約
伝統的舞踊,音楽,演劇,工芸技術,祭礼等の無形文化遺産を消失の危機から保護し,次世代へ伝えていくことを目的とする。2003年の第32回ユネスコ総会で採択され,我が国は2004年6月に条約を締結。締約国は現在166か国。
(2)人類の無形文化遺産の代表的な一覧表
無形文化遺産の認知や重要性についての意識の向上,文化の多様性を尊重する対話の奨励を目的として,「無形文化遺産保護条約」により作成,更新及び公表がすることが定められた一覧表。現在,我が国の無形文化遺産22件が記載されている。
(3)「来訪神:仮面・仮装の神々」
2009年にユネスコ無形文化遺産保護条約の代表一覧表に記載された「甑島(こしきじま)のトシドン」を拡張する提案。仮面・仮装の異形の姿をした者が,「来訪神」として年の初めや季節の変わり目などに家々を訪れ,子供や怠け者を戒めたり,人々に幸や福をもたらしたりする国内の行事8件を対象とする。