報道発表
日・ラオス外相会談


本19日午後1時から約30分間,岸田文雄外務大臣は,訪日中のトンルン・シースリット・ラオス副首相兼外務大臣(H.E. Dr. Thongloun Sisoulith, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of the Lao People’s Democratic Republic)と日・ラオス外相会談を行ったところ,概要以下のとおりです。
1 冒頭
(1)岸田大臣から,トンルン副首相との再会を大変嬉しく思う,先月,ラオスにおいて第10回党大会が開催されたと承知しており,党大会の成功とトンルン副首相の党内での昇格に心からお祝いを申し上げる,昨年は,日・ラオス外交関係樹立60周年という節目の年であり,首脳会談が3度実施された他,両国で様々な記念事業が開催された,ラオスにおいて日系企業も随分と増加している,日本貿易振興機構(JETRO)事務所開設に続き,国際交流基金アジアセンター連絡事務所が開設された,ぜひ引き続き「戦略的パートナー」として連携を強化していきたいと述べました。
(2)これに対し,トンルン副首相は,岸田大臣とお会いでき嬉しく思う,暖かい歓迎とお祝いの言葉に感謝申し上げる,今後とも「戦略的パートナーシップ」を深化させていきたい,日本からの投資も拡大しており,昨年は二国間関係にとって素晴らしい1年となった旨述べました。
2 開発・経済協力
(1)岸田大臣から,我が国として,ラオスの経済・社会発展を一層積極的に支援し,「質の高いインフラパートナーシップ」及び「産業人材育成協力イニシアティブ」をラオスにおいても具体化させていきたい,ASEAN共同体元年である重要な一年,ラオスの議長国としてのリーダーシップを強く期待しており,我が国としてもラオスの取組をしっかり支援したい旨述べました。
(2)これに対し,トンルン副首相は,過去60年間の友好的な二国間関係の発展を高く評価している,日本からラオスへの議長国支援を含む経済協力,日・メコン協力の枠組みを通じたメコン地域への約7,500億円の支援に心から感謝する,昨年オープンした国際交流基金アジアセンター連絡事務所を通じ文化交流がより一層促進されることを期待している旨述べました。
3 文化交流
(1)岸田大臣から,前回,トンルン副首相と外相会談を行った際,自分からトンルン副首相に京都市動物園へのゾウ4頭の寄贈をお願いさせていただいたが,無事に実現した,ラオスのゾウは大変な人気であり,今月,来場者数が29年振りに年間100万人に達する見込みと聞いており,協力に心から感謝申し上げる,(ラオスでの)桜の植樹も順調と承知しており,トンルン副首相の出身地であるフアパン県において「桜」が両国の友好関係のシンボルとして育ってくれることを期待している,ゾウと桜は外交関係樹立60周年のロゴのモチーフとなったが,このロゴは大変な好評を博した,ゾウと桜が二国間関係をより一層緊密にしてくれていることを大変嬉しく思う旨述べました。
(2)これに対し,トンルン副首相は,ゾウが人気となっていることはとても良いニュースであり,大変嬉しく思う,桜の植樹も大変良い事業であり,無事に育っているかいつも気にかけている,自分の地元で桜の花を観賞することを楽しみにしている旨述べました。
4 その他