報道発表

日越協力委員会第7回会合及び日・ベトナム外相会談(ワーキングディナー)

平成27年7月30日

  1.  本30日,岸田文雄外務大臣は,訪日中のファム・ビン・ミン・ベトナム副首相兼外務大臣(H.E. Mr. Pham Binh Minh, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of the Socialist Republic of Viet Nam)と午後6時45分から約1時間15分間,日越協力委員会第7回会合を共催し,引き続き,午後8時15分から約1時間,日越外相会談(ワーキングディナー)を行ったところ,概要は以下のとおりです。

    1 日越協力委員会第7回会合

    (1)冒頭,岸田大臣から,昨年8月の訪越時の歓待に改めて感謝の意を示すとともに,ミン副首相兼外相の選挙区である北部クアンニン省で発生した大規模な水害に対し,被害者の方々へのお見舞いの言葉を贈りました。また,先般行われた日越首脳会談においては,様々な経済・経済協力案件が議論されており,そのフォローアップとしての本会合の重要性につき言及しました。ミン副首相兼外相からは,岸田大臣による温かい歓迎及びクアンニン省水害被害者へのお見舞いの言葉に対する感謝の意が示されるとともに,昨年8月の日越協力委員会第6回会合以降,幅広い分野で両国関係が進展していることに歓迎の意が示されました。また,両国間の活発な要人往来のフォローアップとして本会合を位置づけ,率直な意見交換を実施したい旨が述べられました。

    (2)岸田大臣から,「質の高いインフラパートナーシップ」の下,インフラ整備を質・量両面で支援していく,本年度円借款については,早期供与に向け手続きを進めている,ベトナム側でも課題への対応をお願いしたいと言及しました。また,ベトナムでの都市開発,ロンタイン空港及び南北高速鉄道建設計画といった開発案件に対し,日本の経験や知見を提供する用意がある旨を述べました。ミン副首相兼外相からは,安倍総理の提唱する「質の高いインフラパートナーシップ」を高く評価し歓迎する旨言及し,ベトナムのインフラ整備に対する潜在的な需要の高さと日本の支援に対する強い期待と関心が表明されました。

    (3)投資環境整備に関連し,日本側から,日本企業の投資促進は引き続き重要であり,投資環境の一層の改善に向け,日越共同イニシアティブ第6フェーズの開始に際しては,日越双方にとって意味のあるものとするべく,引き続き関係者間での調整を進めたい,改正された投資法・企業法の詳細を規定する政令の早期公表と丁寧な説明をお願いしたい,我が国も法制度整備支援を進めていきたい旨言及しました。ミン副首相兼外相からは,投資環境改善や産業育成に関する日本の政策提言を高く評価する旨言及があるとともに,日越の貿易額拡大のため緊密に協力を進めたい旨発言がありました。

    (4)TPPについては,岸田大臣から先般の日越首脳会談の結果も踏まえ,交渉の早期妥結に向けて,ベトナムと協力していきたいことに言及し,ベトナム側からも,日本とよく連携していきたい旨発言がありました。 (5)このほか,農業協力,環境・防災協力,日越大学構想を含む人材育成,情報通信,留学交流及び文化・スポーツ交流の促進等についても意見交換を行いました。

    2 日・ベトナム外相会談

    (1)岸田大臣から,政治・安全保障面での二国間協力に関し,「日越戦略的パートナーシップ対話」について早期に実施したい旨述べました。ミン副首相兼外相からは,同対話をはじめ両国の政治・安全保障協力の仕組みは重要な役割を果たしており,引き続き様々なレベルで対話を強化し,また,引き続き活発なハイレベル交流の実施に期待を示しました。

    (2)岸田大臣から,日本の平和国家としての歩みや「平和安全法制」が国際社会の平和と安定に一層貢献するためのものであることを説明し,ミン副首相兼外相からは,「積極的平和主義」への支持が表明されました。

    (3)昨年の岸田大臣のベトナム訪問時に決定した無償資金協力による中古船舶の供与について,岸田大臣から本年中の引渡し完了を目指して調整中であることを伝え,ミン副首相兼外相からはベトナムの海上法執行機関に対する協力に謝意が示されました。

    (4)双方は,大規模な埋立てや軍事拠点構築等の一方的な現状変更につき,深刻な懸念を共有しました。また,緊張を高める一方的な行動を慎み,国際法を遵守し,「海における法の支配」が実現されるよう強いメッセージを発出することの重要性を確認しました。双方は,ASEAN一体としての取組が極めて重要であり,来週のASEAN関連外相会議において相互に連携することを確認しました。

    (5)岸田大臣から,より統合され,安定し,繁栄したASEANは,地域全体の安定と繁栄のために極めて重要であることに言及し,日本としては,本年のASEAN共同体構築とそれ以降の統合に向け,「質の高いインフラ・パートナーシップ」の下で,ASEANの連結性強化や域内の格差是正支援を推進していく考えであることを説明し,ミン副首相兼外相から我が国と協力していきたい旨の発言がありました。

    (6)その他,双方は,北朝鮮,EASをはじめとする地域・国際情勢についても議論を行いました。

    (7)会談終了後,ミン副首相兼外相より,岸田大臣が昨日誕生日を迎えたことに対するお祝いの言葉が述べられるとともに,プレゼントの贈呈がありました。

    (参考)日越協力委員会
     06年11月の首脳間合意により,両国間の互恵的協力関係全体についての方向性を議論する場として設置された。原則として年1回定期的に日本とベトナムで交互に開催。両国外相が共同議長となり関係省庁の幹部が同席し,経済,経済協力,人的・文化交流,農業,エネルギー等幅広い分野における議論を行っている。

    第1回7年5月 麻生外務大臣及びキエム副首相兼外務大臣(於:東京)
    第2回8年7月 高村外務大臣及びキエム副首相兼外務大臣(於:ハノイ)
    第3回10年1月 岡田外務大臣及びキエム副首相兼外務大臣(於:東京)
    第4回12年7月 玄葉外務大臣及びミン外務大臣(於:ハノイ)
    第5回13年9月 岸田外務大臣及びミン副首相兼外相(於:東京)
    第6回14年8月 岸田外務大臣及びミン副首相兼外相(於:ハノイ)

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