報道発表
日・ブラジル外相会談


本29日午後5時40分から約40分間、岸田文雄外務大臣は、訪日中のマウロ・ルイス・イエッケル・ヴィエイラ・ブラジル連邦共和国外務大臣(H.E. Amb. Mauro Luiz Iecker Vieira、Minister of Foreign Affairs of the Federative Republic of Brazil)と外相会談を行いました。会談の概要は以下のとおりです。
1 冒頭、岸田大臣から、昨年安倍総理がブラジルを訪問した際に外相会談の定例化を決定して以降初の外相会談が、日・ブラジル外交関係樹立120周年という記念すべき年に実現したことは喜ばしいとして歓迎の意を表明しました。これに対しヴィエイラ大臣は、検討されている今秋の秋篠宮同妃両殿下のブラジル御訪問を含め、120周年を機に様々なレベルで両国間の人的往来が活発化していることは喜ばしい旨述べました。また岸田大臣から、ヴィエイラ大臣の今次訪問を、日・ブラジル関係の更なる発展に向けて、様々な議題について具体的な調整を進めていくためのキックオフの場としたい旨発言しました。
2 日・ブラジル間の重要課題として両外相は、医療・保健、農業、造船、産業人材育成、インフラ整備といった幅広い分野で貿易・投資促進、ビジネス環境整備等に向け協力し、経済関係強化を図ることで一致しました。また2016年リオデジャネイロにおいて、2020年東京においてそれぞれ開催されるオリンピック・パラリンピックを契機としたスポーツ分野での協力、科学技術、文化面での関係強化について協議しました。岸田大臣から、サンパウロに設置される予定のジャパン・ハウスに言及したのに対し、ヴィエイラ外相から、ジャパンハウスのブラジル設置を歓迎し、相互理解が促進されることを期待する等の発言がありました。
3 また両外相は、国連安保理改革等国際場裡における諸課題に関する緊密な連携についても協力関係を確認しました。ヴィエイラ外相は、今年が広島への原爆投下70年であることに触れ、両外相は「核兵器のない世界」に向け協力していくことで一致しました。