外務大臣談話

第37回人権理事会における北朝鮮人権状況決議の採択について
(外務大臣談話)

平成30年3月23日

英語版 (English)

1 本23日(現地時間同日),スイスのジュネーブで開催された人権理事会において,我が国及びEUが共同提出した北朝鮮人権状況決議がコンセンサスで採択されたことを歓迎します。

2 本年の決議は,昨年の人権理事会決議を基に,北朝鮮に対し,拉致問題を含む全ての人権侵害を終わらせるための措置を早急にとることを要求しています。また,北朝鮮による,拉致やその他の人権侵害の報告に深刻な懸念を強調した,昨年の国連総会決議を想起しています。

3 さらに,同決議は,拉致問題及び全ての拉致被害者の即時帰国の重要性及び緊急性に留意し,日本人に関する全ての問題の解決,特に全ての拉致被害者の帰国が可能な限り早期に実現することを期待する内容となっています。加えて,昨年3月の人権理事会決議で決定された国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の能力強化のプロセスの加速化を求めるとともに,OHCHRに対し啓発活動等の強化を求めています。

4 本年の決議が,コンセンサス採択されたことは,拉致問題を始めとする,北朝鮮の人権侵害についての国際社会の深刻な懸念の表れです。我が国は,北朝鮮に対し,この決議に示された国際社会の声を真摯に受け止め,拉致問題の早期解決や国際社会との協力に向けた具体的な行動をとるよう引き続き強く求めていく考えです。

[参考]

(1)採択結果

  • 投票要求は行われず,無投票で採択された。人権理事国のうちベネズエラ,キューバ,中国がコンセンサス採択からの離脱を表明した。

(2)人権理事会における北朝鮮人権状況決議(於:ジュネーブ)

  • ア 我が国とEUは,毎年3月の国連人権理事会に,北朝鮮の人権状況の改善を求めるとともに,国連北朝鮮人権状況特別報告者のマンデートを延長する決議を共同で提出してきており,今回で11年連続11回採択。
  • イ 昨年3月の人権理事会においては,北朝鮮における人権侵害に係る説明責任の問題に重点的に取り組む専門家グループの勧告を実施するため,ソウルにある現地事務所を含む国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の能力を強化すること等を求める決議案を提出し,無投票採択された(キューバ,ベネズエラ,中国,ボリビアが決議から離脱)。
  • ウ 人権理事会は47か国の人権理事国から構成され,任期3年。連続して2期まで理事国を務めることが可能。地域別の選挙で,毎年約3分の1の国が改選される。現在,我が国は人権理事国。

(3)国連総会北朝鮮人権状況決議(於:ニューヨーク)

  • ア 我が国とEUは,国連総会(第3委員会)に,北朝鮮の人権状況の改善等を求める決議を共同で提出してきており,昨年12月で13年連続13回目の採択
  • イ 昨年12月の国連総会本会議では,無投票で,コンセンサス採択された。投票要求は行われなかったが,北朝鮮の他7か国(シリア,ロシア,キューバ,中国,イラン,ベネズエラ,ベラルーシ)がコンセンサス採択からの離脱を表明した。共同提案国は,我が国,EU諸国,米国,カナダ,オーストラリア,ニュージーランド,韓国など61か国。同決議は,同年11月に国連総会第3委員会においてコンセンサス採択された決議と同内容。
  • ウ 国連総会第3委員会メンバーは国連全加盟国(193か国)。

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