外務大臣談話

平成27年11月3日

1 本3日7時25分頃(現地時間2日17時25分頃),ニューヨークにおいて我が国が国連総会第一委員会に提出した核兵器廃絶決議案「核兵器の全面的廃絶に向けた新たな決意の下での共同行動」骨子(PDF)別ウィンドウで開く英文(PDF)別ウィンドウで開く)が採択されました。

2 本決議案は,156か国という多くの国の支持を得て採択されました。今後,本決議案は12月初旬に国連総会本会議において票決にかけられる予定です。

3 本年5月に開催された核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議において最終文書が採択されず,核兵器国と非核兵器国の対立が高まる中,本決議案は,被爆70年という節目の年に,核兵器国及び非核兵器国の双方が実践的かつ具体的なアクションを通じ,「核兵器のない世界」の実現に向けた「新たな決意の下での共同行動」を求めています。

4 決議の具体的な内容としては,核戦力の透明性を一層高めていくこと,北朝鮮に対して更なる核実験を行わず,全ての核兵器及び既存の核計画を放棄するよう強く求めること,核兵器の非人道性への深い懸念が全ての取組の基本にあること,世界の指導者や若者による被爆地訪問等を通じ核兵器の実相への認識を広めること,等が含まれています。

5 我が国としては,このような取組等を通じて,「核兵器のない世界」の実現に向け,引き続き国際社会の取組を主導していく考えです。

【参考】今回の決議案に対する採択結果

賛成156,反対:3(中国,北朝鮮,ロシア)
棄権17(ボリビア,キューバ,エクアドル,エジプト,フランス,インド,イラン,イスラエル,モーリシャス,ミャンマー,パキスタン,韓国,シリア,ウガンダ,英国,米国,ジンバブエ)

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