外交史料館
外務省外交史料館 特別展示
日本とペルシャ・イラン
日本人が「ペルシャ」と聞くと、どんな印象を持つでしょうか。
「ペルシャ絨毯」、「ペルシャ猫」がよく知られています。古代史に関心のある人々にとっては、ラクダの隊商がシルクロードを通って工芸品を運んでくる、というようなイメージを抱く方もおられるでしょう。さらに、現在の「イラン」という呼称を聞くと、「ペルシャ」とは違った印象があるかもしれません。
日本とペルシャがどんな交流をもっていたのかあまり知られていないとすれば、これらの断片的なイメージを日本とこの国のストーリーとしてつなぐのは困難です。とりわけ、近代に入ってからの日本とペルシャ・イランとの関係について、見聞きする機会は少ないと思われます。
本展示会は、在京イラン・イスラム共和国大使館との共同開催で、同大使館の全面協力を得て、近代の日本とペルシャ・イランとの交流を史料で振り返るものです。
近年の日本とイランは、首脳会談や外務大臣の相互訪問が相次いで実施されるなど、政治面でも文化面でも友好的な雰囲気が醸成されています。本展示が、日本人がイランの歴史を学ぶきっかけとなり、ひいては両国にとって、さらなる相互理解を深める一助となれば幸いです。
展示概説と主な展示史料解説
(注)各テーマをクリックすると、展示の概説と主な展示史料の解説が表示されます。
I 明治政府とペルシャ 吉田使節団派遣
近代日本とペルシャの交流の始まりとなった1880年(明治13年)の吉田正春使節団についてご紹介します。
II ペルシャとの国交樹立とその発展
日本がペルシャと国交を開始し、発展させていく経緯をご紹介します。
III ペルシャからイランへ 国号改称
「ペルシャ」が「イラン」に国名を変更したエピソードをご紹介します。
IV 昭和戦前期のイランとの親善関係
1939年(昭和14年)の「そよかぜ」号のイラン皇太子成婚奉祝飛行や、鉄道建設等の技術協力を通じて両国が親善関係を深める様子をご紹介します。
V イランとの戦後の交流
第二次世界大戦後、日本がイランと国交を再開していく経緯をご紹介します。
展示史料解説(PDF)
- 場所:外務省外交史料館別館展示室(地図)
- 開催期間:平成27年5月18日(月曜日)~10月6日(火曜日)
- 開館時間:10時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日を除く)
- 入場無料