ヨルダン
日・ヨルダン首脳会談
を迎える安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)
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本27日午後5時50分から約50分間,安倍晋三内閣総理大臣は総理官邸において,実務訪問賓客として訪日中のアブドッラー2世・イブン・アル・フセイン・ヨルダン国王陛下(His Majesty King Abdullah II ibn Al Hussein, King of the Hashemite Kingdom of Jordan)と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
首脳会談後,両首脳立ち会いの下,「ビジネス環境,雇用及び財政持続可能性に関する改革のための開発政策借款」及び「日・ヨルダン投資協定」の署名が行われました。また,署名式後,両首脳は,共同記者発表を行いました。その後,安倍総理大臣夫妻主催の夕食会が行われ,両国関係の幅広い話題に会話が及びました。
1 冒頭,安倍総理大臣から,2年ぶりのアブドッラー2世国王の訪日を歓迎する,先般の死海地方及びヨルダン南部での豪雨による被害に対しお悔やみを申し上げる,ヨルダンは中東の安定に重要な役割を果たす鍵となる国であり,我が国はヨルダンの安定と発展を引き続き支援していく旨述べました。
これに対し,アブドッラー2世国王から,日本を再訪でき喜ばしい,日本側の温かい歓待に感謝する,本日陸上自衛隊習志野演習場を安倍総理大臣と共に視察できたことを嬉しく思う,歴史と伝統に根ざした戦略的な関係を更に強化し,二国間関係を引き上げたい旨述べました。
2 続けて,両首脳は二国間関係について議論しました。安倍総理大臣から,シリアで拘束されていた邦人記者の解放に関するヨルダン側の協力に感謝する旨述べたのに対し,アブドッラー2世国王から,同人の解放を歓迎する旨発言がありました。
両首脳は,戦略的パートナーシップをさらに具体化するため,両国の外相レベルでの戦略対話を行うこと,また,外務・防衛当局間協議を行うことで一致しました。また,両首脳は,テロ・過激主義対策についても引き続き協力を進めていくことを確認しました。
アブドッラー2世国王から,万博選挙での日本の勝利に対しても祝意が示されました。
安倍総理大臣から,ヨルダンの社会的・経済的安定を確保し,発展を後押しするため,本日,「ビジネス環境,雇用及び財政持続可能性に関する改革のための開発政策借款」の交換公文と両国間の投資協定について署名されることは喜ばしい旨述べ,アブドッラー2世国王から,日本が一貫してヨルダンを支援してきていることに感謝する旨発言がありました。
3 その後,両首脳は,東アジア情勢や,中東和平,シリア情勢を含む中東地域情勢等について,幅広く意見交換を行い,地域及び国際社会の平和と安定に向け,両国がさらに協力を進めていくことで一致しました。