ヨルダン・ハシェミット王国

日・ヨルダン首脳会談

平成30年5月1日

  • 日・ヨルダン首脳会談1
  • 日・ヨルダン首脳会談2
5月1日午前11時30分から約60分間,ヨルダンを訪問中の安倍総理は,アブドッラー2世・ヨルダン国王陛下(His Majesty King Abdullah II Ibn Al Hussein, King of the Hashemite Kingdom of Jordan)と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 両首脳は,まず,地域情勢(北朝鮮,シリア,中東和平)につき議論を行い(少人数会合:約30分),その後,二国間関係(経済協力,経済,治安・テロ対策)につき議論を行いました(拡大会合:約30分)。

2 地域情勢については,
(1)まず,北朝鮮については,安倍総理から,最新の状況及び日本の立場に
ついて説明しました。具体的には,核武装した北朝鮮は決して認められない,北朝鮮よる大量破壊兵器及び弾道ミサイルのCVIDを実現するため,最大限の圧力を維持しなければならない,中東が制裁の抜け穴となってはならない,ヨルダンによる北朝鮮との外交関係の断絶を高く評価する,拉致問題について早期解決に向けて理解と協力を要請するといった点を述べました。
これに対しアブドッラー国王は,北朝鮮に対する日本の立場を支持する旨を再確認しました。

(2)中東和平について,アブドッラー国王から,二国家解決,エルサレムを巡る問題,UNRWA(ウンルワ)などに関する日本の立場に感謝する旨の発言があり,両首脳は,中東和平プロセスを再開させる必要があること,当事者間の対話が重要であること,米国の関与が重要であることで一致しました。またアブドッラー国王から,「平和と繁栄の回廊」構想に対する高い評価が示されました。

(3)シリア情勢について,シリア危機の解決のためには,政治プロセスの進展が重要であること,また,米国やロシアの役割が重要であることについて両首脳は意見の一致をみました。
そのほか,イランやサウジアラビアを巡る情勢についても意見交換を行い,地域の安定に向けて日本,ヨルダン両国で協力を進めていくことを確認しました。

3 二国間関係については,
(1)安倍総理からは,(ア)昨年9月以来の再会を嬉しく思う,(イ)伝統的友好関係にあるヨルダンとは,前回訪問以降の3年間に,外交,安全保障,経済などあらゆる分野で協力が強化されてきた,(ウ)今回の訪問を機に,両国の関係を戦略的パートナーシップに格上げし,今後,協力を飛躍的に発展させたい旨を述べました。

(2)経済協力については,安倍総理から,ヨルダンの安定は地域の安定に不可欠であり,ヨルダンの社会的・経済的安定を確保し,発展を後押しするために,引き続き可能な支援を行う考えを述べ,支援の具体策として,以下を述べました。

(ア)難民受入れの負担軽減のため,ヨルダンとレバノンを対象に,世銀のグローバル譲許的資金ファシリティ(GCFF)を通じた支援を実施してきており,今般新たにGCFFに1000万ドルの早期拠出を行うこと。
(イ)シリア危機に関連し,ヨルダン向けに400万ドルの緊急無償資金協力を行うこと。
(ウ)多くのパレスチナ難民を抱えるヨルダンにとって重大な問題であるUNRWAが財政的に厳しい状況にあることを受け,日本は,3月に2350万ドル,4月に1000万ドルの新たな支援を表明していること。
こうした日本の取組に対し,アブドッラー国王から深い謝意の表明がありました。

(3)経済については,両首脳は,今般,二国間投資協定が実質合意に至ったことを歓迎し,これが,両国の経済関係が飛躍するきっかけとなることへの期待を表明しました。

(4)治安・テロ対策については,ISILの支配地域は縮小したが,テロ・暴力的過激主義がグローバルな課題であること,アカバ・プロセスに関するアブドッラー国王のイニシアティブが有効であること,4月29日に河野大臣が出席した第2回アカバ・プロセス会合の成功を歓迎すること,今後もこの分野での協力も着実に進展させていくことを歓迎しました。
アブドッラー国王から,特にアカバ・プロセスに関する日本との協力に感謝する旨の発言がありました。

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