国連外交
シュタイナー国連開発計画総裁による安倍総理表敬

(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)
本10日午前11時35分から約20分間,安倍晋三内閣総理大臣は,訪日中のアヒム・シュタイナー国連開発計画(UNDP)総裁(Mr. Achim Steiner, Administrator, United Nations Development Programme (UNDP))による表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。
1 安倍総理大臣から,シュタイナー氏のUNDP新総裁就任への祝意を伝達し,就任後初となる訪日に歓迎の意を表した上で,日本は,安倍総理大臣自身が本部長を務める推進本部を設置し,持続可能な開発目標(SDGs)の実施を重視している旨述べました。また,日本が主導する「人間の安全保障」の理念の下,アフリカ開発,保健,防災,女性の活躍といった分野でUNDPとの連携を強化していきたい旨述べました。
2 これに対し,シュタイナーUNDP総裁から,日本のSDGs推進に係る取組と安倍総理大臣のリーダーシップを高く評価し,日本のこれまでのUNDP及び国連開発機関に対する貢献に対し謝意を表するとともに,安倍総理大臣から指摘された優先分野において日本とUNDPのパートナーシップをより一層拡大し,目に見える成果を上げていきたい旨述べました。
3 安倍総理大臣より,アフリカ開発会議(TICAD)の共催者として,2019年のTICAD7の成功に向けて引き続きUNDPと協力したい,また,国際協力機構(JICA)や日本のNGO,企業との連携強化等に期待している旨述べました。
4 これに対し,シュタイナーUNDP総裁から,TICADの開放性に言及の上,日本のアフリカ開発に係る取組を賞賛するとともに,2019年のTICAD7に是非参加したく,その成功に向け協力していきたい,日本のNGO,企業との連携を含め,日本とUNDPのパートナーシップは,地域の安定や繁栄に貢献しており,地政的,戦略的,人道的にも大きな価値を有する,そうした価値を内外で強調し,更なる協力・連携につなげていきたい旨述べました。
(参考1)アヒム・シュタイナーUNDP総裁
国連環境計画(UNEP)事務局長(2006年から2016年まで),国連ナイロビ事務局長(2009年から2011年まで),国際自然保護連合(IUCN)事務局長(2001年から2006年まで),世界ダム委員会事務局長(1998年から2001年まで)を歴任。2017年6月より現職。
(参考2)国連開発計画(UNDP)(PDF)
UNDPは,国連システム最大の開発機関であり,高い専門的知識と豊富な経験,グローバルなネットワークを有し,持続可能な開発目標(SDGs)の策定にも大きな貢献を果たした。UNDPは,アフリカ開発会議(TICAD)を共催する等,開発アジェンダの推進において日本にとって重要なパートナー。ジェンダー平等,気候変動対策支援,人間の安全保障推進等の地球規模課題解決に向け,日本はUNDPと共に取り組んでいる。