国際保健
グローバル・ファンド第8次増資期間に向けた我が国の貢献
令和7年11月25日
- 11月21日(現地時間)、グローバル・ファンド第8次増資会合が南アフリカ共和国・ヨハネスブルグで開催されました。
- 国際保健は、人々の健康に直接関わるのみならず、日本を含む国際社会にとって、経済、社会、安全保障上の大きなリスクにも関わる重要な課題であり、日本の健康医療安全保障にとっても重要です。特に、感染症対策を含む健康危機の予防、備え、対応はそれぞれの国や地域の取組だけでは不十分であり、国際社会と連携して行うことが不可欠です。
- こうした認識の下、エイズ、結核及びマラリアの三大感染症対策や、各国の保健システム強化を実施しているグローバル・ファンドは、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進を含め、我が国の保健外交を進める上で有益な枠組みであることから、我が国は、グローバル・ファンドに対し、第8次増資期間(2026年-2028年)に向けて今後3年間で最大810億円の貢献を行うことを決定しました。
- 我が国は、グローバル・ファンドをはじめとする関係機関等と緊密に連携しつつ、二国間支援も十分に活用しながら、引き続き国際保健分野でリーダーシップを発揮していきます。
(参考1)グローバル・ファンド
2000年のG8九州・沖縄サミットで感染症対策が初めて主要議題となったことを契機に、2002年、ジュネーブに設立された感染症対策支援の主要な官民連携パートナーシップ。2002年の設立以来、三大感染症(エイズ、結核、マラリア)から7, 000万人以上の命を救済、100以上の支援対象国において、三大感染症による死亡者数が63%減少。また、三大感染症対策のための検査ラボ、サーベイランス、コミュニティネットワーク、研修を受けた医療従事者は、新型コロナ対策にも貢献するなど、UHCの達成や感染症の蔓延防止にも貢献。
(参考2)ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)
すべての人が、効果的で良質な保健医療サービスを負担可能な費用で受けられること。

